六道珍皇寺のお盆の行事「六道まいり」の解説を引用しよう。
「高野槙を求め水塔婆に故人の戒名を書いてもらい、迎え鐘を撞いて精霊(しょうりょう)をこの世に迎え、報恩感謝の念を捧げて供養の誠を尽くす盆行事」
六道珍皇寺があるこの地は、平安時代は墓所の鳥辺山入口付近に位置したことから「六道の辻」と呼ばれ、冥界との境とも信じられていた。お盆には冥界から帰る精霊は、必ずここを通るとされてきたため、7日~10日に精霊(しょうりょう)を迎えるため、京都の人々は必ずこの寺にお詣りする習慣ができたという。(京都ナビ)
宗派に関係なくおこなわれる六道詣りは、お盆のために天上界の精霊達を私達の暮らしの場に迎えるための儀式である。そして精霊達が私達の生活の場やってきて一緒にお盆をすごす。やがて8月16日京都五山の送り火で精霊達は、一斉に天上界へ帰ってゆくのである。だから六道詣りと五山の送り火はついになっている。六道詣りがあっての五山の送り火であり、千年続く京都人達の風習になっている。
そうなると五山の送り火にも精霊達を見送りに行かなければならないな。今年も京都御所でよかろう。
Fieldwork840. 古都千年の昔から続く精霊達のお迎え・六道まいり 4K
SONYα6600、E18-135mm/F3.5-5.6