日課の散歩は、時計のように正確に外を歩きたくなる。いつもの定点スポットでデッサンを描き携帯用の水彩絵具で淡彩が終わる頃には、眼前の中学校のチャイムが鳴り響き校舎全体に歓声が沸き上がるかのようだ。
3時か・・・画材をたたんで坂道を降りてゆくと、小春が待ち構えているかのようだ。
小春「いつも時計のように正確だね」
「同じ時間に港を描いていると、季節によって光が違ってくるのだよ。どうユウ君と仲良くしている!?」
小春「うん、これ以上仲良くなれないぐらい愛し合っている。お互いの生活には、なくてはならないかなぁー」
「それは、なにより・・・」
小春「だってユウ君は、毎日時計のように小春を求めてくるのよ。男の人ってそんなに元気なのかなぁー」
「それは、栄養がよいからでしょう。まあ小春が目覚めさせちゃったわけだし・・・」
小春「男の人って目覚めさせると、時計のようにチャージしてくるもんね。それで小春の中にだして一眠りして、夕ご飯を食べて元気に机に向かう生活は、いまも変わらないよ。」
「生活のリズムができているんだろうね。」
小春「小春のホディも変わらないのよ。バレー部に移ったけど水泳部のときの体型のままなの。たけどおっぱいだけが大きくなった!」
「水泳って、そのままの体型で筋肉になるから、太った人は太ったなりに、痩せた人は痩せたなりに、筋肉がつくんじゃないの。すくなくともダイエットはしないよね。」
小春「だからわたし、なんかがっしり体型になっているみたい。」
「ホルモンの影響で好かねえー。それも健康印かなぁー・・・」
小春「時計のように正確に毎日が動いているみたい。」
「イレギュラーなことがない、安定した風景なのだろう」
そんなとりとめのない会話をしながら、小春と坂道を降りていった。
小春「来月は、もう冬が近づいてくるよ」
「そうかあ!、平和な風景だとおもわれたのは、北海道が夏のような暑さがないからだ。春から秋にかけて同じような気候が続いたからだろう。つまり雪がなかったからか・・・。」
・・・
小樽の短い秋も終わりそうだかなあ。やはりドラマティックなのは、冬だよね。