オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

 斜里川最後の超大物イトウ 1m27cm 17.5Kg 

2012-08-20 20:47:11 | イトウ
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 斜里川最後の超大物イトウ 1m27cm 17.5Kg 
私の自宅の近くの北見市の夕陽丘通りに、しゃれた喫茶店ブリッジがある。窓から大きなイトウの魚拓が見える。ここのご主人の土橋克彦さんは20歳から40歳までの20年間に道東・道北でイトウを少なくとも1000本以上は釣っている当時オホーツクNo.1のイトウ釣り師であった。今はイトウ釣りは現役を引退して海や湖のサクラマス釣りに時々でかけるくらいだ。この間、さすがの土橋さんも1mを越える大物は唯2匹しか釣っておらず、80-90cm台はともかく1mを越えるイトウがいかに少ないかがわかる。何度かイトウ釣りのお話をうかがったことがある。彼はまるでストーリーテラーだ。イトウ釣りの話は彼の口から湯水のように絶え間なく、際限なく湧き出てくる。語り口が巧みで味があり聞いていて飽きることがなくどんどん引き込まれる。毎回コーヒー1杯で2時間でも3時間でも貴重な体験談を聞かせてくれた。






若いころ、初めて川の主のような大きなイトウを釣った。1mを越える大物だ。リリースしようか、持ち帰るか迷ったが、結局持ち帰った。母親は川の主を殺したことを快く思わず何故川に戻さなかったのかと苦言を呈した。その後、土橋家には良くないことが相次ぎ、とうとう父親が死亡、兄も大病をした。イトウのたたりを恐れお寺で剥製にしたイトウの供養もしてもらった。しかし、剥製にカビまで生えてしまい、結局土橋さんはこのイトウを川に帰すことを決心した。イトウを釣った場所にゆき塩を撒き、酒を川にまいてそれからイトウの剥製をねんごろに川に流したという。




しかし大物イトウを釣った時の感激が忘れられず、その後ますますイトウ釣りにのめりこんだ。
1983年10月1日、32歳のとき、ついに斜里川で釣った大物イトウは1m10cmであった。釣ったイトウの多くはリリースしていたがこの大物は持ち帰り魚拓をとって剥製にした。いまもこのイトウの魚拓は喫茶店ブリッジに飾ってある。








本気でイトウを釣りたいと教えを請う釣り人には土橋さんはおしげもなくノウハウや釣り場を教えてくれるというので、沢山の釣り師がやってきた。土橋さんの教えを受けた釣り師たちは誇らしげに釣ったイトウの報告にくる。ある日、斜里川で釣り上げたという1m27cm、17.5kgの超大物イトウが喫茶店ブリッジに持ち込まれた。絶滅が叫ばれる斜里川のイトウだ。しかも斜里川では史上最大級の超大物だ。釣った方はリリースするか持ち帰るか相当迷ったに違いない。しかし、証拠がなければ大きなイトウを釣ったといっても誰も信用はしないだろう。結局、斜里川に2004年5月8日までこんな大きなイトウが生息していたという貴重な記録が残った。






2004年5月8日 に斜里川で釣り上げられた 1m27cm、17.5kgの超大物イトウ
       写真は喫茶店ブリッジ 土橋克彦氏 提供



PS.   2012年現在、斜里川水系にはイトウの産卵場所があり、毎年 複数つがいの産卵も確認されています。かっては豊富に棲息していたイトウはあまりにも個体数が減ってしまい、近年なんとか斜里川のイトウを守りたいという機運も強いため、斜里川で本格的にイトウを狙う釣り人はきわめて稀とおもいます。それでも、また聞きのまた聞きみたいな話で申し訳ないのですが、2012年5月に斜里川で1m30cmのイトウが釣れたが、ただちにリリースされたという噂をききました。もし本当ならこの時期のイトウは産卵行動のため遡上してきたか、産卵後の衰弱した個体が上流部のせまいところにいるところをあえなく捕獲されたものでしょう。イトウに関してはこの時期に捕獲するのは当面、固くひかえるべきとおもいます。ただ、これは証拠写真もなにもない単なるオホーツク界隈のうわさ話なので、聞き流していただければ幸いです。


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