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そう遠くない昔、北見市郊外の小さな川にイトウがたくさん泳いでいた。北海道北見市に長谷川(ながたにかわ)というとても小さな川があった。北見市公園町の湧水がみなもとになっている。私の実家のすぐ横にあり、そこには川が氷結する冬期間以外はいつも大型イトウがたくさん泳いでいた。ヤマベも沢山いた。イトウを驚かさないようにそーつと川をのぞきこむとまるで連合艦隊みたいにイトウがずらりと並んでいるのが見えたものだ。時々、実家に帰った時にはよくイトウを見にいった。まだそのときから10年もたたないが、ある時、突然イトウは全滅し、その後この川もとうとう北見市から消えてしまった。
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実はこの長谷川は私の実家の隣に住んでいた長谷川(はせがわ)さんが自宅の庭に作った人工の川で水源はこのあたりをボーリングすればいくらでも出てくる冷たい地下水だ。彼は趣味で長年イトウを飼っていた。息子さんが道北で大々的に土木工事をやっていた関係で、生きているイトウはいくらでも手に入った。最初は冬季間の越冬で苦労していたが、とうとう自宅の地下に大きなコンクリート製水槽を作りそこで沢山のイトウを越冬させるようになってから飼育が軌道にのった。ある時、水槽の水を少し抜いて水をきれいにしようとしているとき、急な来客があり、応対しているうちにすっかりそのことを忘れ、はっと思い出して地下にゆくと水槽の水は全部抜けてしまい、長年飼育してきたイトウはみんな死んでいた。意気消沈して長谷川さんはイトウの飼育を止めてしまった。こうして長谷川(ながたにかわ)はイトウとともに北見市から消えてしまった。 北見市留辺蘂町にある山の水族館にゆけば、今でも1mを越える巨大なイトウが群をなして大型水槽をゆうゆうと泳いでいる姿を間近に見ることができる。ここに示した写真はそこでイトウを驚かせないようにそーつと撮影したものです
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この本は北見市の隣町の美幌町立病院の検査技師をされていた八巻正宣さんの渓流釣りの本です。白黒写真の本ですが私の愛読書でした。表紙はイトウの頭です。
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