オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

緑色のオショロコマの謎

2013-04-05 20:29:26 | 渓流魚、蝶、自然
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緑色のオショロコマの謎
20XX年8月19日(日) 晴れ

この時期、オホーツクの川ではカラフトマスやサクラマスの遡上が活発になる。

特にこの Tyr川にはおびただしい数のサクラマスが遡上する。


アラスカではこれらマス類の産卵する卵を狙って大型のドリーバーデンが一緒に川を遡上するといわれ、これらのドリーバーデンたちはエッグイーターと呼ばれるようだ。

この川ではそのような傾向があるのかどうか不明だが、この時期には何故か緑色のオショロコマが大挙して現れる。






この色調のオショロコマは普段、この川の上流域ではまったく見かけず私たちは密かに海または下流域からエッグイーターとしてマス類を追って一緒に川を遡上してきたのではないかと想像している。しかし、その傍証は今のところまったく無い。 

この日は朝9時に北見市を出発し、11時にはミドリオショロコマを釣り始めた。20-25cmの良型ミドリオショロコマが次々と釣れた。










少ないがヤマベも釣れる。








よく見ると川底の岩が場所によって、緑色のところがあり、この緑色を反映する形でミドリオショロコマの外観を呈している可能性も否定できない。魚類が体色を周囲の環境の色調に合わせる事は、たとえば海の魚ではよくある事だ。










期待していた銀ピカの遡上オショロコマ、大型のドリーバーデンはいなかったがミドリオショロコマを30匹ほど釣って撮影した。

撮影させていただいたオショロコマたちはいつも通りにすべて丁寧にリリースした。

日本広しと言えども遡上サクラマスを釣って罪に問われるのは何故か北海道だけだ(PS.本州でも一部河川では規制があるらしい。)。

このあたりはあまりにも遡上サクラマスが多いので、いつも密漁監視員がひそんでいる。

この時期の遡上サクラマスは滅多なことでは釣れないが万一、何かの間違いでサクラマスが針がかりしたらトラブルの原因となることもある。

実際にサクラマスの不可抗力ヒットはルアー釣り師の間ではさほど稀ではない事は周知の事実だ。

そこを目撃されたらサクラマス1匹で罰金30万円、しかも10日以内に納めなければならない。

全国の状況と比べればあまりにも理不尽な一方的な話だが北海道の法律では、そうなっているので仕方がない。

緑オショロコマの撮影はそんな意味の危険も一杯で、ちょっと緊張する。




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酪農跡地の川に大繁殖したニジマス その弐

2013-04-05 14:22:20 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年8月9日  曇~小雨~曇~晴れ~曇 暑かったり寒かったり
酪農跡地の川に大繁殖したニジマス その弐

離農跡地とはいえ、いまはそれなりの年月を経た山奥の森となりここに住み着いている熊さんの痕跡もあちこち濃厚だ。これは大きなヒグマがフキを食べて休んだ跡です。普通はこんな光景をみたらすぐに撤退すべきなのですが.........。


実際に近くの放牧地や畑には毎年大きなヒグマが出没し、ヒグマ捕獲用の箱ワナが置かれるがいまだ捕獲されてはいない。

おそらく、ヒグマを恐れ、この川にニジマス釣りに入る人はまずいないと思う。

そのせいか、ニジマスは大繁殖し、今日はけっこう良く釣れて強烈なニジマスの引きを十分に堪能できた。

いったん魚族は絶えた川と思われ、今はその後放流されたニジマスしかいない。ニジマスがいなければ死の川だ。








オショロコマ釣りは個体変異や地域変異、分布、生態など興味はつきないがいわゆる魚釣りの対象としては魚体も小さく猛烈なファイトもない。

食べても骨が硬く太く、魚肉はぱさついているようでいてねっとりした異様な食感、香りも味も悪くてとてもおいしい魚とは言えない。

ニジマスは外来魚ではあるが、猛烈なファイトで食べてもおいしく釣りの対象魚としてすぐれていることはオショロコマとは比較にならない。































今日は若魚も含めて合計38匹の美しいニジマスを釣って撮影したが30cmクラスも6本。

撮影しなかったニジマスはもっといた。まさにニジマス、虹鱒、レインボー、ニジマスしかいない川だ。

ただこの小渓流の規模からして30cmくらいが最大級の大きさと言える。

幼魚も多く、しっかり野生化して自然繁殖しているのはよほど環境が適していたのだろう。

この日釣り上げたニジマスはすべて丁寧にリリースした。

大きなアオサギを見かけたが、きっとこの川のニジマスを狙っているのだと思う。前項のニジマスの背ビレはアオサギの攻撃の跡だろうか。

午後は別の支流をあたったがニジマスはとても少なく大物はいなかった。



夏の花、エゾニュウやシモツケの花が満開で美しい。エゾスジグロチョウ夏型♂が1頭吸蜜中です。



これはおなじみの猛毒トリカブトの花。いたるところにびっしりと自生している。


2時過ぎには川を上がったが、思いがけず地面に低く張ってあった古いバラ線(有刺鉄線)に足がひっかかり激しく転倒、左胸を岩に強打し呼吸が止まった。

うーっすごく痛い。肋骨が折れたかも知れない。

有刺鉄線でウェーダーがざっくり破れた。山奥といえども、かっての入植地ではこんなこともあるので要注意だ。



山奥に放置されたミラーに怪しい釣り人の影。






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