
2013-4-16、函館近郊の山林でヒグマに襲われ死亡。
2013年4月17日北海道新聞朝刊などによれば、2013-4-16 道南の檜山郡せたな町の集落から200mほどの山林でカタクリ採集に出かけた葛西和子さん52歳がヒグマに襲われ死亡した。頭や両肩など全身数十か所にひっかき傷や熊の爪跡があったという。恐らく若いヒグマと被害者が突然接近遭遇して両者動転した結果の惨劇ではあるまいか。ヒグマは逃げ、猟友会が探しているが発見されていない。いつきのヒグマとは思われず、箱ワナをかけたというが一日10数Kmも移動する動物なので、もう現場付近にはいないかもしれない。
2008年4月6日の北海道新聞朝刊によると 午後3時30分頃 道南函館の近くの北斗市峩朗(がろう)の山林で山菜採りをしていた会社員掘抜誠一さん50歳が熊に襲われ死亡しているのを捜索中の北斗消防署員が発見した。 全身に爪痕、噛まれた傷があり顔面、大腿からの出血が高度であった由。 ヒグマは北斗市のハンター谷地田龍司さん(37歳)に射殺されたが 体長1.2m 体重70Kgの5歳くらいの雄。人間くらいの大きさで巨大なヒグマではないことに注目してほしいとおもいます。状況は不明だが恐らく突然の接近遭遇で驚いた熊が攻撃したのではないかと推定されている。現場はギョウジャニンニクなどの山菜が豊富な熊のエサ場的な場所で4月2日にも別の熊が射殺されたばかりであった。
最近のヒグマによる死亡事故は2006年6月に日高管内ひだか町で山菜採りに出かけた男性(53歳)がヒグマに襲われ死亡し、2006年10月には道東の釧路管内浜中町でヒグマ駆除に出た男性ハンター(62歳)が返り討ちにあって死亡している。
北海道では2000年以降、ヒグマに襲われ死亡したケースは14件15名。うち8名は春の山菜採りの時期に襲われているという。越冬からさめたヒグマはやわらかい山菜の草や新芽を好むので、それらを求めて山に入る人間と接近遭遇しやすいのであろう。
このようなヒグマによる死亡事故は、オショロコマを求めて年中ヒグマの巣窟奥深くへ入る私たちにとってまったく人ごととは思えない出来事だ。これまでヒグマとの危険な超接近遭遇をはじめヒグマの気配で釣り場から撤退したことは数知れない。

その結果、ヒグマに対する有る程度の度胸ができているがこれがまた危険であると自らをいましめている。一応、熊撃退用スプレー(高額)3本や、かなわぬまでも対決用の鉈(なた)を携行するが、幸いこれまでに使用したことはない。きっといざというときには屁のつっぱりにもならないだろう。釣り場に入る前には呼び子を目一杯鳴らしたり、クラクションを鳴らしたりしてこちらの存在をアピールするようにしている。しかし一旦川に入ると流れの音で音響作戦はあまり効果は無いと思われる。

いづれにしても道南の悲劇は明日は我が身かと背筋も凍る痛ましい事故であった。

若いヒグマの糞。私たちはこのような、まだ人生経験の浅い、好奇心旺盛な人間と同サイズほどの若いヒグマとの接近遭遇を恐れています。 経験豊富な大型成獣はめったなことでは人間とばったり接近遭遇するようなドジをおかなさいものと思っています。
調べていると こんな記事もありました。
ヒグマ避けようとして車転落、1人死亡1人けが
読売新聞2011年 10月29日(土)20時53分配信
29日午後1時55分頃、北海道中札内村南札内西4線の道道で、道路を横切っていたヒグマを避けようとした乗用車が、道路左わきの電柱などにぶつかり約2メートル下の路外に転落した。
この事故で、助手席の音更(おとふけ)町木野、無職江端望さん(31)が収容された病院で間もなく死亡、運転していた帯広市西9北4の公務員鈴木拓也さん(32)も軽傷を負った。
現場は、山あいの片側1車線の右カーブ。帯広署の発表によると、鈴木さんは「路上にクマを見つけてかわそうとした」と話しているという。同署はバランスを崩して路外に逸脱したとみている。現場では、地元猟友会が、路上にクマの足跡があるのを見つけた。足跡は、乗用車の進行方向から見て、右から左に向かっていた。.
最終更新:10月29日(土)21時14分
読売新聞 2011年10月25日(火)14時43分配信
24日午後11時40分頃、北海道広尾町紋別の道道で、大樹町の自営業女性(51)のレジャー用多目的車(RV)が、道路わきの防雪柵付近から飛び出してきたヒグマをはねた。
車は前部が大破し、女性は胸などに軽傷。現場近くの道路わきで25日正午前、はねられたとみられるヒグマ(体長約1・7メートル)の死骸が見つかった。女性は読売新聞の取材に「あっと思ったら、大きなクマが突然、出て来て、ブレーキをかける間もなくぶつかった。車が動かず、怖くて車外に出られなかった」と語った。
広尾署の発表では、現場は山林に近い片側1車線の直線道路。十勝では今月、ヒグマがらみの交通事故が今回で3件目。道警で注意を呼び掛けている。
女性によると、現場は街路灯や他の通行車両もなく、シカの出没も多い。自宅に帰る途中で、車はボンネットがめくれ上がって大破したが、エアバッグが作動、大けがを免れたという。
幸い携帯電話が通じたため、夫と警察、保険会社に連絡できたが、連絡後、張り詰めていた気が一気に抜けて「そばにクマがいる」という恐怖に襲われ、車外に出られなかった。事故後20分以上過ぎて夫が迎えに来た時、ようやく「助かったと思った」と話した。
ヒグマの生態に詳しい帯広畜産大の柳川久教授は「今年は記録的なドングリの不作。冬眠に向けて栄養を蓄えるため、ふだんなら活動しない時間帯や場所でも餌を求めて行動しており、人間との接触の機会も多くなっている」と分析している。.

