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20XX年11月12日 朝方は濃霧 のち晴れ
ニジマスしか生息しない十勝川水系T川支流のR川源流域
北見市の近くの十勝川水系T川支流のR川源流域の渓流を初めて調査した。
一見してこのあたりの自然度はとても低い。何度も伐採があったと思われる森の中の渓流は、水量がかなり少なく渓相も貧弱だ。
こんな川にはアメマスはもちろんオショロコマなど棲むことはないと思ったがまずは調べてみることにした。

やや渇水気味の川に入って行くと思いがけず、かなりの魚影が走り驚いた。
走った魚は人の姿を見て警戒してなかなか釣れない。やっと釣り上げてみると、これらはすべてニジマスの若魚であった。


釣り下ってゆくと、たまりというたまりには必ず各ステージのニジマス若魚がいる。
ここはいつの間にかニジマスの繁殖場所になっているようだ。

若魚といえどもいかにも天然のニジマスらしく姿が美しい。






恐らく5月の連休の頃には成熟したニジマス雌雄が産卵のため遡上してきていると思われる。
実際、この渓流の下流域は十勝川水系でも有数のニジマス釣りの川に合流している。
今日調べた限りではヤマベもアメマスもオショロコマもハナカジカやフクドジョウも見られず魚類は外来魚筆頭のニジマスしか棲まない渓流になっている。
しかし、ここはニジマスがいなければ魚のいない単なる死の川と言ってもよいだろう。
今後ともこの渓流はニジマス繁殖場所になってゆくのであろう。
現状をみるとそれも良しとするしかない。長いスパンで見れば、これもある意味で自然の流れに過ぎないと思う。
今日はここで釣り上げたニジマス若魚たちはすべてリリースした。

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