オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

荒れ地のオショロコマ

2013-04-12 19:19:57 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX.11.18   晴れのち曇 寒い寒い寒い
知床半島の荒れ地の地図にもない無名川に棲む多彩・野性的な外観のたくましいオショロコマたち。

朝8時に北見市を出発、知床に向かった。知床半島羅臼側へ抜ける峠には夜来の雪がかなりつもっていた。雪の峠をゆっくり走って越えた。

今日は、先日偶然知ることとなった知床半島の荒野(かなりの荒れ地)を流れる、名もない小さな渓流にオショロコマ調査に出かけた。

この小規模な細流は一般の地図にも出ていない不思議な無名川だ。

こんな川にもオショロコマは棲んでいた。しかも個体数が多い。オショロコマのたくましさにはまったく脱帽である。

まわりには数百mにわたって大きな樹木がない。こんな荒れ地にオショロコマがいてよいのだろうか。


よくみるとこの細流は川幅がとても狭いが故に夏場はうっそうと茂る植物で川面を覆われている風情である。

つまり真夏の強烈な太陽光も川面には直接届かず、水温もほどほどにしか上昇せず、落下昆虫などは豊富であることがうかがえる。

さらに遙か上流ではこの川の源流は森の中に消えている。

おそらく少し前に広範な伐採が行われる以前はこの川はうっそうたるオショロコマの森の中を流れていたのだろうと推察できる。

ここのオショロコマの野性味あふれるすばらしい外観は迫力すら感じる。









ここのオショロコマの特徴として多くの個体の背ビレが暗色調で細かな斑点を有することがあげられる。その後の調査では、この細かな白点は
大型個体においては、なんと背ビレだけでなく尾ビレにもびっしりと現れる。この特徴をもって成魚においては80%程度はこの渓流の個体と同定できる。


いまだ一定のパターンへの収束がなく遺伝子の多様性を有り余るほど感じさせる多彩・野性的な外観の個体群だ。
















今日は雪こそ降ってこないが、風もあり体感温度はかなり低い。

晴れて陽がさしているうちはよかったが曇って太陽が隠れると一気に耐え難い寒さがやってきた。

なんとデジカメのバッテリーが気温が下がったため放電不安定となり撮影が困難になってしまった。

仕方なく撮影を中止して引き上げることにした。

この日も撮影させていただいたオショロコマは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。

帰りは朝方みられた峠の雪はかなり解けていたが厳しい冬は駆け足で向かってきている。



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コメント
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