(学校と言うところ)はじめに

教育再生会議の提案や、それを基にした今国会の3つの法案が今国会で提起されるが、私の学校現場の経験から、子供や学校がどうなっているかを把握せずに出され法案が通り実施されれば、結果は大失敗し取り返しのつかない事態を招くとほぼ100パーセント近いの確信を持って述べてきた。

 学校の多くは長い日本式の伝統の上に今日的な上からの要請や社会的な変化に応じながら、学校が校長を最高責任者として経営され教育活動や研究活動をしている。昔から学校は敷居が高く権威的で閉ざされた社会と言われてきた。(これは全く同感で、私の死んだおやじは、「看護婦と女の先生はプライドが高いから嫁にするな」とよく言っていたもんだ。私は親の言うことを聞かず結婚しちゃった。「先生と言われるほどのバカはなし」これも半ばそう思う。)勿論突拍子もない馬鹿げた話もあるが、それは学者も政治家もおまわりさんも統計的に出てくる話。教師のまじめさはいい意味でも悪い意味でも割合的には他の職種よりはるかにまじめ?だと思う。(それは教師という立場がまじめにするのではなく、子供を前にしたとき、自然に心は良心的ななるものです。私なんか始めは『デモしか先生』を自認してきた。いつの間にか、げろもウンチもよだれも平気になり定年を超えた.今も子供にとりつかれたように頭から離れない。そんな職業なのです。こどもと人間関係のできるのが醍醐味なのです。
 
 伝統的に上意下達の世界ですから、矛盾も多く学校内はいろんなドラマがいっぱいです。40数年、多くの子供と付き合ってきた。私には1人の例外もなく子供は信頼できる存在だった。この仕事をやって本当に良かったと思っている。多分だが他の職業ならこんなには続かなかっただろうと思っている。きわめて大まか学校の印象を書いた。こんな大雑把な学校のスケッチでは、教育再生会議の7つの提案が「子供や現場抜きの発想」だと言う私の指摘は納得できないと思う。これから何回か実際に私が経験した現場の実態を書き、7つの提案が如何に子供や現場を無視し、現場からの情報を集め分析することなしに作成され、結果の予測があいまいかを明らかにしたい。国会の論戦なども見ながら一つずつゆっくり書くつもり。

 

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