ここまで来たか！

   今朝のＮＨＫ日曜討論は、２時間の特番で、１部は７閣僚のみの出演　（１時間》、２部で各党の政策を問う（１時間）の従来どおり。
 私の記憶にはない構成の政治の討論番組が組まれた。
 このテレビ番組は、国政を選択する国民に公共放送《ＮＨＫ》が一方的に情報を流すもの。
 これで、国民はまともに国政の選択が出来るだろうか？選挙・世論・「国民の判断に委ねる。」の意味はどうなるか？と疑問になった。
 討論会と言いながら、１部は勿論、討論はなく、一方的な広報だった。実際は広報を超え、政敵？（民主党）を批判する場にもなっていた。政府の方針をどうしても流したいなら対談にすべきで、節度が必要な事は言うまでもない。
 各立場（政府とＮＨＫ）や日本の現状を絵に描いたように見せてくれた。
    とうとう、ここまで来たか！と率直に思った。
 このような国民に一方的に情報を流して結果がどうなるかは、独裁国家のみならず、世界的にも歴史的にも、時代のゆきづまった時の一般的様相だし、そんな抽象的な言い方をしなくても、世界や日本が今日直面している具体的な問題はそこに至る情報がシステム上、閉ざされ持っていなかったからに他ならない。
 国民も為政者も情報を持っていなかった。
 急いで、対処する情報をかき集め、収拾しなければならない時に、一方的に情報を流す事が何を意味し、どんな結果を招くかは、自明。感覚がどうなっている？
 政府も,ＮＨＫもピンチ的な感覚の中で、ぎりぎりの選択だったとは思うが、今一度、地球上の世界が、経済がどうなっているかに目を向けた方がいい。ちょっとすると、政府やＮＨＫどころでなく、上下左右を超え、事態に対し我々も一緒になって全体的な逃げの姿勢から生まれているかもしれない。
 今は、逃げるための手段を考えるのではなく、しっかり向き合い対処するための手段を考える時。
 自分の立場や都合を優先し、勝ち負けを云々している時代ははとっくに去って、困難が勝者にも敗者以上に跳ね返って、自分首を絞める時代に入ってはいないか。
 そんな例は、政治・経済・社会のどこにも転がり、探すまでもない。

  とにかく、最終的に、誰がどう判断してもいいが、前提になる情報に対する感度の喪失と、鎖国的な情報管理だけは何を置いても、避けたい。

 バカボンのお父さんはシェー！をしながら　『それでいいのだ！』と      言う目の奥が泣いていないかと思う。

 

 

安心実現内閣

首相は内閣を改造し、記者会見で『安心実現内閣』と名付けた。国民の目線に立ち、経済、少子化の問題を真正面から取り組むと言う。
 慎重居士らしく、正しすぎるぐらい落ち度のないものだった。
 唯、あまりに良すぎて心配になった。
  物価高騰や経済の低迷は日本の努力だけで、どうこうできる物ではない。
 首相の物言いが真面目なだけに、国民が経済の安心を期待すると、実際とのズレの広がりが、際立ちかねない。
 政治だから仕方ないかもしれないが、彼が優等生タイプでなく本気で状況に向き合うなら、世界や国内の困難さを率直に訴え、しばらくは、国民に我慢を求めざるを得ないことと合わせて、セイフティネットの保障だけは最優先するぐらいの意気込みを約束し、腰をしっかり落とした気合の入った話が聞きたかった。
 あれでは綺麗過ぎて安心できない。
      安心とはそういうものではないか。

１００８年夏の内閣改造とそれう受けた、ワイドショーや、これから始まる政治座談会は（やかましい）の一言。
 ３０年後、振り返った時、今を語る言葉が透けて見える感じがする。急遽飛び出した内閣改造の理由が、いまだに明らかにされないまま、理を欠いているのだから仕方ない。偽装社会とも相俟って、ますます「ニュース」を鵜呑みにせず、内なる声に耳を傾ける事が求められる気がする。

夜空の星は今も、３０年後も、「星は何でも知っている。」と歌っているだろう。

新内閣の予想屋

今夕,新内閣が発表されるようだが、野次馬はの気分で、予想してみたい。
　福田首相のこれまでの話や、やっている事を見ると　、派手な構造改革より落ち着いた経済や社会の実現を地道に積み重ねたいと望んでいるようだ。
 ところが、新内閣は選挙対策もかねて考えなくてはならないから、小泉さんのように、人気や全体のイメージを上げるために若手や美人、タレント張りに、キャラにも配慮しなければならない。

   ところが、人気をあげそうな人は、小泉時代に見せた新自由主義的で、構造改革派とも言うべき人が多い。
 結局自らの手で組閣するも、内閣はバラついたモザイク模様となり、時間を追って、閣内の足並みは乱れるのではないか。
　
 どっち道、しばらくは、選挙や、政界再編成に期待はしていない。
 時間がかかって、犠牲を払い、遠回りしようと、確実な民度の高まりを待つのみ。それに力を傾けられたら、最高だ！

韓国のネット市民

昨日、テレビで、韓国で、中学生達がネットで連絡し合い、彼らが中心になって１０万人からなるローソク集会が開かれた事を報道していた。
 以前中国の反日の運動もインターネットの呼びかけに呼応した動きだったとの報道もあった。
 韓国の場合はアメリカ産の牛肉輸入に対しての不安が原因だったらしい。
  かつて、日本では、労働組合や政党、学生のグループが呼びかけた組織動員のデモは見られたが、最近はそれも殆どない。

 世界や国の隅々まで、どこも国民の草の根的な声や不満は渦巻いているはずだが、それをメディアや権力機関が押さえ込みこそすれ、選挙対策以外、汲み上げられた経験や記憶は殆どない。
 だから、個人的に連絡しあうネットで繋がり、新しい行動が生まれるのは、自然でいいかもしれない。
 勿論、要求する内容が正しいか否かは別だし、間違いが流布されるリスクはる。 　それでも今日の閉塞し行き詰まった状況を見ると、新しい時代の芽になりうる可能性を持っていると信じたくもなる。
  世の中全てが、縦割りと、予知予告できない知性によって隅々までシステム化されコントロールされた中にあって、
 ネットによる個人からの情報やそれによる行動は世界中、どこでも、求められているかもしれない。
 知性は権力の中にあるという迷信みたいなものを信じて今日に至った。
 知性は権力の中にはなく個人の中に独自のものとして備えているという原点に立ち返らない限り、今日の状況は打開できないのではないか？

急な内閣改造

８月４日、と言われていた内閣改造が、慎重居士の総理が急遽、明日（８月１日）断行する意向に変わったようだ。
 報道によると、与党幹部も知らなかったようだ。
 何故か？
 我々には分らない難しい問題があったに違いないが、
   １００８年７月末日は日本にとって、特筆すべき意味を持つ 日     に    なるかもしれない。