ビートルズの「愛こそはすべて」や、ナンシー・シナトラが父フランクとデュエットした「恋のひとこと」が大ヒットした1967年に、大物を上回るヒットを記録した曲にモンキーズの「デイドリーム・ビリーバー」がある。モンキーズはオーディションでメンバーを集めて結成されたバンドだが、この曲は当時のポップスとしては珍しくかなり手の込んだアレンジで、所謂「作られたグループ」の音とは思えないほど完成度が高い。
音楽雑誌に「ジャズトランペッターで編曲者」と短く紹介されていたそのアレンジャーの名前を見つけたのは中古レコード店で、数枚あるなかから選らんだのは「ショーティ・ロジャース・コーツ・ザ・カウント」だった。ジャズを聴き始めたころで、ジャケット裏にクレジットされているショーティは疎かズート・シムズもシェリー・マンも聴いたことがなければ、「トプシー」や「ティックルトゥ」がベイシー・ナンバーだということも知らなかったが、選んだ理由は曲目に「ウォーク・ドント・ラン」があったからである。まだこの曲の作者がジョニー・スミスとも知らずベンチャーズのオリジナルだと信じていた可愛いころであった。
早速、B面最後に収められているその曲に針を落とすものの、いつまで経ってもあのメロディが出てこない。輸入盤はラベルが逆になっているものもあるという話を聞いたことがあるので、盤を返してみたがやはり違う。ショーティのオリジナルで同名異曲であることを理解するのに時間が掛かったが、気を取り直してA面の頭から聴いてみた。今までに聴いてきたマイルスやリー・モーガンとは明らかに違う音色とフレーズだったが、これが素晴らしい。とかくウエスト・コースト・ジャズはアレンジ偏重でスウィングしないと言われるが、このアルバムはベイシー並みの迫力があるし、ショーティのロングソロも楽しめる。
モンキーズはイギリス本国とアメリカ国内で過熱するビートルズに匹敵するスターグループを創るプロジェクトから生まれた。そのために楽曲のアレンジも一流のショーティが起用されたのだろう。猿真似だけではビートルズを超えることはできなかったが、テレビで放映された「ザ・モンキーズ・ショー」との相乗効果もあり短期間で大きな収益を上げたそうだ。ある経済学者が言っていた。手っ取り早く金を作る方法は猿から毛を抜くことだと・・・
音楽雑誌に「ジャズトランペッターで編曲者」と短く紹介されていたそのアレンジャーの名前を見つけたのは中古レコード店で、数枚あるなかから選らんだのは「ショーティ・ロジャース・コーツ・ザ・カウント」だった。ジャズを聴き始めたころで、ジャケット裏にクレジットされているショーティは疎かズート・シムズもシェリー・マンも聴いたことがなければ、「トプシー」や「ティックルトゥ」がベイシー・ナンバーだということも知らなかったが、選んだ理由は曲目に「ウォーク・ドント・ラン」があったからである。まだこの曲の作者がジョニー・スミスとも知らずベンチャーズのオリジナルだと信じていた可愛いころであった。
早速、B面最後に収められているその曲に針を落とすものの、いつまで経ってもあのメロディが出てこない。輸入盤はラベルが逆になっているものもあるという話を聞いたことがあるので、盤を返してみたがやはり違う。ショーティのオリジナルで同名異曲であることを理解するのに時間が掛かったが、気を取り直してA面の頭から聴いてみた。今までに聴いてきたマイルスやリー・モーガンとは明らかに違う音色とフレーズだったが、これが素晴らしい。とかくウエスト・コースト・ジャズはアレンジ偏重でスウィングしないと言われるが、このアルバムはベイシー並みの迫力があるし、ショーティのロングソロも楽しめる。
モンキーズはイギリス本国とアメリカ国内で過熱するビートルズに匹敵するスターグループを創るプロジェクトから生まれた。そのために楽曲のアレンジも一流のショーティが起用されたのだろう。猿真似だけではビートルズを超えることはできなかったが、テレビで放映された「ザ・モンキーズ・ショー」との相乗効果もあり短期間で大きな収益を上げたそうだ。ある経済学者が言っていた。手っ取り早く金を作る方法は猿から毛を抜くことだと・・・
今週は久しぶりにプレイヤー・ベストです。ウディ・ハーマン楽団を皮切りに幅広く活躍したショーティ・ロジャースのお気に入りのアルバムをお寄せください。
管理人 Shorty Rogers Best 3
and His Giants (RCA)
The Swinging Mr. Rogers (Atlantic)
Courts the Count (RCA)
初期の作品が中心の選出になりましたが、他にも多くのアルバムがありますので何が挙がるのか楽しみです。
記事の「手っ取り早く金を作る方法は猿から毛を抜くこと」の答えがお解かりの方は、「解かった」とだけお答えください。
正解は週末に発表します。今週はこれで楽しめることでしょう。あまり悩まれると毛が抜けますのでご注意を。(笑)
Shorty Rogers and His Giants 1953
http://www.youtube.com/watch?v=pJyJlVvPAII
サイド作なのですが、1枚挙げさせてください。
・バド・シャンク・クインテット(通称:昼のバド・シャンク)
一旦、25-25先生に譲ったのですが、どうしても「カサ・デ・ルス」が聴きたくなって、買い直してしまいました。(^^;
映画音楽も多くて、シナトラ主演の映画「黄金の腕」にはチョイ役で出演していますね。
でも、一番の功績は、フリューゲルホーンという楽器をジャズで広めたことのような。。
あんまり開拓していない分野なんすよ~-_-;
ベスト3と言われても、
ショーティの単独若しくは双頭リーダー作の手持ちは、
1)「Shorty Rogers & Andre Previn In Collaboration」(FSR)
2)「Martians Come Back!」(Atlantic)
3)「Yesterday, Today & Forever / Shorty Rogers & Bud Shank」(Concord)
の3枚のみ!
3)は、Budo 一曲のためだけにも、買って損はないと思います。
>A.tomy さん。
そうだったの!すみませ~ん!
せっかくお譲り頂いたのに、その後2~3回聴いたっきりですが、
これから鬼聴きしますよん!
サイトにも、すっかりご無沙汰ですみません。
最近はFBばっかりなんすよ。
昼のバド・シャンクにも参加しておりますが、ショーティとのアンサンブルは見事なものです。「カサ・デ・ルス」は良い曲ですね。曲名が覚えられず「母さんは出かけて留守」と勝手に邦題を付けました。(笑)
「黄金の腕」は私も観ましたよ。シェリー・マンとともに出演しておりました。
フリューゲルホーンの音色はウエストコーストに良く似合いますね。
ショーティは開拓していない分野でしたか。私も熱心なファンではありませんが、一通りは聴きました。優しい音色のなかにも力強さがありますね。
プレヴィンとのコラボはイラストのジャケだと思うのですが持っているような気がします。多分RCA盤です。
そして「Martians Come Back!」がありましたね。豪華メンバーのアンサンブルは典型的なウエストコースト・サウンドですが、これが魅力でしょう。
後期の作品では「Yesterday, Today & Forever」がベストかもしれません。ジャケからも和気藹々としたムードが伝わってきます。おっしゃるように「Budo」一曲のためだけにも買う価値があります。
記事で紹介したアルバムにマーティが参加しておりますので、近いうちにマーティを話題にしましょう。(笑)
これは困った。25先生よりだめで、1枚しか持っていないのです。
Courts the Count
今週は、トホホの一枚になりました。(笑)
ショーティはお持ちでないようですね。アメリカでは絶大な人気がありますが、日本ではジャズ喫茶でも積極的にかけないこともあり聴く機会が少ないのかもしれません。
Courts the Count は私が最初に買ったショーティのレコードですが、ベイシー・ナンバーの料理は見事なものです。
キム・ノヴァクがとても素敵でしたね。
この方、まだご存命でしょうか?
※Yesterday, Today & Forever / Shorty Rogers & Bud Shank(Concord)
の二枚しかもって無いからパス!
モンキーズのベスト盤なら馳せ参じたのに!
モンキーズ・ショーの最後の方で、エンディングで流れた「灰色の影」、渚の逆光シーンを背景に歌う・・・これにはジーンときましたね。
大学3年の頃でしたか・・当時付き合っていた同級生とシンミリと観て、ドーナツ盤を買って聴いたもんです。