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先日の地元紙に札幌ジュニア・ジャズスクール出身者を中心に組んだ小中高生による少女7人のジャズバンドが、初参加した昨年に続いてオスロ・ジャズ・フェスティバルに出演するという朗報が載っていた。札幌とオスロはウィンタースポーツを通じて交流があったが、ジャズでより絆が深まることになる。少女たちが「海外でも認めてもらえるように頑張る」と練習に励んでいる様子は頼もしい。
ノルウェーといえばクヌート・クリスチャンセンというピアニストがいる。あまり知られていないノルウェーのジャズシーンにあって、クリスチャンセンはセロニアス・モンクの研究家として著名な人だ。「Monk Moods」は代表作といえるアルバムで、タイトル通り「ラウンド・ミッドナイト」をはじめ、「ルビー・マイ・デア」「アイ・ミーン・ユー」等、モンク・スタンダードを中心にオリジナル曲を配した構成になっている。モンクのあの意表を付く独特の世界を表現するため、曲によって編成を変えているのはさすがだ。一本調子だとモンクの強烈で刺激的な魅力を引き出せないことを知っているのだろう。
注目すべきは「ブリリアント・コーナーズ」で、モンクのなかでも特に難曲といわれているものだ。モンク自身の演奏は56年の同タイトルアルバムに収められているが、不協和音を効果的な形で使った前衛ジャズの先駆けといえるもので、モンクがいかに進んでいたのかがよくわかる。その進歩的傑作に挑むクリスチャンセンは、モンク同様ホーンを配しているが、これがソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4本のサックスとトランペットが2本という強烈なもので、立体感を見事に構築している。厚みのあるテーマは幻想的でありながらユーモアさえ感じさせるが、このユーモアこそモンクの意図するところかもしれない。
オスロ・ジャズ・フェスのプログラムにはボブ・ドローをはじめファラオ・サンダース、ジョシュア・レッドマンというビッグネイムもみられるが、多くは地元のジャズプレイヤーであり、内容はシンセサイザーを駆使したバンドもあるが、ディキシーからフリーまで全てジャズである。地元のジャズメンの出演は一組もなく、ロックやフォークのプレイヤーを呼んでは過去最高の動員数を記録したと喜んでいるどこぞのジャズフェスはジャズという冠を外したほうがいい。
ノルウェーといえばクヌート・クリスチャンセンというピアニストがいる。あまり知られていないノルウェーのジャズシーンにあって、クリスチャンセンはセロニアス・モンクの研究家として著名な人だ。「Monk Moods」は代表作といえるアルバムで、タイトル通り「ラウンド・ミッドナイト」をはじめ、「ルビー・マイ・デア」「アイ・ミーン・ユー」等、モンク・スタンダードを中心にオリジナル曲を配した構成になっている。モンクのあの意表を付く独特の世界を表現するため、曲によって編成を変えているのはさすがだ。一本調子だとモンクの強烈で刺激的な魅力を引き出せないことを知っているのだろう。
注目すべきは「ブリリアント・コーナーズ」で、モンクのなかでも特に難曲といわれているものだ。モンク自身の演奏は56年の同タイトルアルバムに収められているが、不協和音を効果的な形で使った前衛ジャズの先駆けといえるもので、モンクがいかに進んでいたのかがよくわかる。その進歩的傑作に挑むクリスチャンセンは、モンク同様ホーンを配しているが、これがソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4本のサックスとトランペットが2本という強烈なもので、立体感を見事に構築している。厚みのあるテーマは幻想的でありながらユーモアさえ感じさせるが、このユーモアこそモンクの意図するところかもしれない。
オスロ・ジャズ・フェスのプログラムにはボブ・ドローをはじめファラオ・サンダース、ジョシュア・レッドマンというビッグネイムもみられるが、多くは地元のジャズプレイヤーであり、内容はシンセサイザーを駆使したバンドもあるが、ディキシーからフリーまで全てジャズである。地元のジャズメンの出演は一組もなく、ロックやフォークのプレイヤーを呼んでは過去最高の動員数を記録したと喜んでいるどこぞのジャズフェスはジャズという冠を外したほうがいい。
ブリリアント・コーナーズはモンクの数ある作でも難曲中の難曲といわれております。同タイトルのモンクのアルバムは、プロデューサーのオリン・キープニューズが、何度やっても最後まで通して演奏できなくてテープ編集で完成させた、と語ったほどです。今週はブリリアント・コーナーズのお気に入りをお寄せください。
管理人 Brilliant Corners Best 3
Thelonious Monk / Brilliant Corners (Riverside)
Dollar Brand / Duke Ellington Presents (Reprise)
Knut Kristiansen / Monk Moods (Odin)
さすがに難曲だけあり、多くの録音はありませんが、他にもゲイリー・バーツ、ポール・モチアン、大西順子、ポリスのギタリスト、アンディ・サマーズ等の名演があります。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
Brilliant Corners - Thelonious Monk
http://www.youtube.com/watch?v=9W6mRy4jdk0
また、こんな、変梃りんな曲を持って着ましたね(笑) ただ、一度聴いたら忘れないですね。
これはモンクしか出てこないっすよー!
大西順子のビレッジバンガードのライブ盤で演ってましたね。
大西順子、大好きだったのにな~引退ってホンと?
数年前の佐世保のジャズフェスの折りに一緒に焼酎を飲んだことがあるんですよ、ビールで乾杯した後に「三岳もってこーい!!」
※三岳って、屋久島の芋焼酎で人気の銘柄です
で始まった酒盛りは楽しかったなー大西さんはそりゃーもう、飲むわ、飲むわ!
焼酎は直ぐに空になりました(笑)
お題とは全く関係ない話ですいませんでした(笑)
モンクの曲には駄作なし。
皆さん不協和音と仰るが、どこが不協和音なのだろうか?
最近のキースの方がよほど不協和音を連発しているような。
不思議な旋律を持ちながら、一度聴いたら忘れられない、そして自分でも鼻歌で歌えてしまうメロディ・・・これぞモンク。
ブリリアントコーナーズ等は鼻歌で歌いながらモンクの様にくるくる回るとスイングとはこれだという境地に達する事ができる。
因みに、舞台の上でも興がのると踊りだすモンク、初来日の産経ホールでも踊っていた。ラウズのテナーはフランキーダンロップのドラムに乗って踊りだす。
突然、ラウズのソロにフィルインしようとピアノに駆け寄り、げんこつで鍵盤を叩く、まるでドラムの左手のおかずのように・・これは和音にはなっていない、打楽器としてのピアノだから、こういうのが不協和音とか言われるのだろうなぁ・・・スタジオでもステージでも同じ様にやっていたから。
Thelonious Monk / Brilliant Corners (Riverside)
Dollar Brand / Duke Ellington Presents (Reprise)
この二つは良いけど、もう一枚はポール・モンシャンを入れておきたいな。
・・・あああ、暑い、あすは少しは涼しい所へ行く予定だ。
夏はボビハチでヴァイブの音が良いなぁ・・・
こちらもそちらほどではありませんが、暑いですよ。お盆が過ぎると急に涼しくなりますので、短い夏を楽しんでおります。
他の録音が思いつかないほどモンクの演奏は強烈ですね。そんな難曲に挑む果敢なプレイヤーもいるものでして、その意味で大西順子は勇気があります。
大西順子と一緒に飲んだことがあるとは貴重な体験ですね。北海道のある街のライブでは、打ち上げに出席せずさっさとホテルに帰ったとか。田舎ではこのような機会でないと、ミュージシャンと触れ合えませんので、主催者は怒ってましたね。もっとも、「百年の孤独」を持ってこいと言われも困りますがぁ。(笑)
暑いときこそ暑苦しいお題もいいものでございます。モンクの曲はそれぞれ特徴がありますが、この曲は不思議な魅力を持っておりますね。56年にリアルタイムで聴いているわけではありませんが、フリージャズの原点はこれだと思ったほどです。初めて聴いたときはセシル・テイラーのアルバムと信じておりました。(笑)
初来日の産経ホールの踊る様子も今となっては貴重な証言ですね。多分、その来日時だと思うのですが、モンクが踊る姿はテレビで見ました。当時、中学生でしたので踊る意味がわかりませんでした。司会は確か大石吾朗の朝のワイド番組でしたが、出演したモンクは指が焼けるほど短くなったタバコを持っておりました。
ダラー・ブランドはエリントンが太鼓判を押したピアニストだけあり、この曲もうまく表現しております。ブランドの曲かと思うほどしっくりしておりますね。ポール・モンシャンもまずまずの内容です。
来週はボビハチ、その手には乗りませんが、ジャケだけでも涼しげなものを出しましょう。
>>・・・ということで、きっとVERY COOLに違いありません。
皆さん準備はよござんすか!
TVでは熱中症で老人3人が倒れて、二人が死亡のニュースを放送していた。写真と地図から現場を見に行ったらすぐ近くの二階建ての民家で、夕暮れなので玄関灯がついていました。周りに高層マンションが建ったので、風通しが悪くなったようです。
恐怖音楽のCDを聞いたことがありますが、リアルな恐怖です。
コニッツといえばミシェル・ペトルチアーニの映画に出演しておりましたが、「Very Cool」のジャケのような真面目な顔でジョークを言っておりました。
コニッツもいつか取り上げましょう。
家の中でも熱中症にかかるそうですから水分補給はどこでも必要なようです。
恐怖音楽とは面白そうですね。ジャズはときに恐怖音楽ですが、ミスティを聴くと映画を思い出して怖くなります。
Brilliant Corners Best 3
Thelonious Monk / Brilliant Corners (Riverside)
Dollar Brand / Duke Ellington Presents (Reprise)
Junko Onishi / Village Vanguard II (Somethin'else)
多くの投票をいただけませんでしたが、モンクのオリジナルがあまりにも強烈なため他の演奏がかすんだ感じでです。とはいえ挙げられたヴァージョンも強い個性が出た内容です。今宵はお気に入りのブリリアント・コーナーズをお楽しみください。