ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

オペラ「つばめ」

2021-10-14 11:31:41 | 芸術およびコミュニケーション

これまで見たことがなく、ポスターに惹かれたこともあって、見に行った。
ダブルキャストでゲネプロと本番とは違う人だった。

ゲネプロなるものに参加するのは初めて。
ほぼ本番通り進んだ。
良い公演だったが「ああ、こういうオペラだったのか」という感じで、特別ということもなかった。
なので、もう本番はよいかとも思ったけれど、人が変わるとどう変わるのかも楽しみだった。

本番を見ての帰り、同じ電車だった人が友人同士で感想を語っていた。
「良かった。でもね、私は衣装があってないと思ったなあ。あの時代のパリの衣装ってあんな感じかな。ぴったりしなというか…」

そう。私も演者たちがパリの雰囲気をまとっていないのが気になった。
衣装のせいもあるかもしれないけれど、姿勢や振る舞いが。
踊っているときも、まるで盆踊りのように感じた。もちろん盆踊りを踊っているわけではないのだけれど。

本番のヒロインが歌うときうつむきがちなのも気になった。
自分のサロンをもつ高級娼婦であれば、もっと胸を張り、顔をあげて、気高いと思うのだけれど。

歌はすばらしかった。でも、演技が伴っていないのでは?
そこが残念だった。

本番では、映画なら助演女優、助演男優といったところのリゼットとプルニエが良かったな。
容姿の良さなんだろうか。背筋が通ってカッコよかった。歌も良かったし。

「つばめ」のヒロインの最期の選択が、劇中で説明がないので今の時代ではピンとこない。
そういう意味では時代を超えた作品になりにくかったのだろう。
なので最初に演出家が出てきて、時代背景のようなものを少し説明していた。
それはありがたかった。

プッチーニと言えばなんといっても「ラ・ボエーム」が一番好き。
「トスカ」も最高。次に「蝶々夫人」かな。
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