今日の午後は、今年の春にオープンした某大手ショッピングセンターのシャトルバスをやりました。週末は大変な混雑のようですが、平日は… まぁ、平和なもんです。しかし、今日は危うく衝突事故を起こすところでした。
甲駅と乙駅でお客様を乗せて、いざショッピングセンターへ… 昼間は交通量も少なく、順調に走っていた。すると、前方左側から1台のマイカーが、歩道上に“鼻先”を出しているのが見えた。私は「出てくるのかな?」と思ったが、動き出す様子がなかったのでそのまま走り続けた。その直後、私は2台の対向車の存在に気付き、「対向車も来ているから右折で出ることが出来ないんだ」と思ってそのまま走り続けた。2台の対向車と私のバスが、そのマイカーの前でほぼ同時にすれ違うような感じだったので、私は「我々が通過した後に、ゆっくり出てくるんだな」と思った… その瞬間、そのタイミングで、なぜかマイカーが出てきたのである。私は息をのんで、急ブレーキ!!! 乗っていた女子高生が「キャーッ!!」と悲鳴を上げた。誰かの荷物がバサバサバサッと車内を滑った。衝突寸前で止まった私はクラクションを鳴らした。心臓バクバク…
まずは「すいません、大丈夫ですか?」とお客様に声を掛けたけれど、誰からも返答はなかった… が、車内を滑った荷物の主が無言でそれらを拾っていた。荷物とは、何かの宣伝用チラシをクリアファイルに入れたもので、20~30枚ほどあっただろうか… 荷物の主は、営業マン風の若い男性だった。私は今度は彼に対して「すいません」と言った。その時、私はバス左側にトラックが止まっていることに気が付いた。先程のマイカーに続いて、わき道から出ようとしていたらしい。私は彼に「(発車しても)いいですか?」と言ってから走り始めた。すると彼は、ファイルを拾うのを途中で止めて、無言で席に戻った。そしてショッピングセンターへ到着して、私はバスの扉を開けてお客様を降ろして… 先程の彼が残っていたファイルを拾っていたので、私は再び彼に「申し訳ない」と言った。すると彼は無言で前扉を指差したのである。見ると、何枚かのファイルが開いた扉に挟まっていたのである。私はまたまた「すいません」と言いながら、扉を操作した。その時の私には他の言葉が見つけられなかった… そして彼は終始無言のまま降りて行ってしまった… 「ファイルが汚れたから弁償しろ」とか「これくらい大丈夫です」とか… 普通は何か言いそうなものなのだが… その後、私は営業所へ“彼から何か申告があった場合の対応”をお願いして、仕事を続けた。夜、営業所へ戻ったけれど、まだ電話もないと言う… 大丈夫だったのだろうか???