バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

ここは禁煙区域だ… けど!

2009年06月10日 20時27分30秒 | バス運転士

今日は、某大手ショッピングセンター町中編のシャトルバスだった。スイスイと最寄り駅との間を往復できれば、次の発車まで10分以上の時間があるので、缶コーヒーを飲んだり、トイレへ行ったり、その辺を散歩したりする。ある時、私が自動販売機の近くで缶コーヒーを飲んでいたところ、そこが“禁煙区域”であるにもかかわらず煙草の臭いが漂ってきた。そう、すぐ近くでオッサンが煙草を吸っていたのである。壁に貼ってある“こっちは禁煙、あっちで喫煙”という案内が見えていないらしい。私は「今、ココには私しかいないし… 細かいことを言いたくないし… ま、いっか」と思っていた。ところが、そのオッサンは吸い終った煙草を足元に捨てたのである。そうなると、私も見過ごすわけにはいかず「ちょっと! タバコ…」とやや強い口調で声を掛けた。すると、オッサンは驚きながらも「悪いことをした」というような表情を見せたので、私も穏やな口調に急変させて「ここは禁煙で… 向こうに灰皿がありますから…」と、貼ってある案内を指差しながら説明した。それから約1時間後、またもや喫煙者が現れたけれど… その時もそこには私しかいなかったし、その人は携帯灰皿を持っていたので黙っていた。もちろん、周囲に私以外の人がいれば、話は別ですが…


きっと勘違い、あっと間違い

2009年06月10日 01時42分59秒 | バス運転士

今朝(9日)の某駅、最後に降車口へやってきた若い女性がカードと整理券を持ってきたので、私はよくあるパターンとして「乗車時にカードを機械に通せなかった」のだろうと思ったのだが… まったく違った。彼女は「昨夜、降りる時に運転士さんから『もう一度通して』と言われて通したんですけど… これって…」と言いながら、カードの裏面を私に見せたのである。カードの使用履歴の最後には、明らかに二度の精算をした形跡が… 昨夜、カードが詰まったか何かのトラブルがあり、運転士が『未清算だ』と勘違いしてそうなったと思われる。私は「そうですね… だから、今日はいいですよ。申し訳ございませんでした」と謝罪した。昨夜の運転士も、決して悪気があったわけではない。焦りと勘違いと思い込みと… “瞬間的な判断”は間違えることもあるのだ。

もう何年も前の話だが… 私も200円のところを270円で精算してしまったことがあった。「夜は、駅から乗った人が各バス停で降りて行くだけだ」という思い込みがあり、ある女性が降りる時に「カードを通してない」と言って… 私は彼女が途中から乗ったことをすっかり忘れて、勝手に駅からの運賃で精算をしてしまったのである。私は、バスを発車させてから「なぜ、彼女は首を傾げながら降りて行ったのか?」と考えていて… 「あっ!」と自分の間違いに気付いたのは数分後だった(遅過ぎ!)。それからというもの、そのことでずぅ~っとモヤモヤ気分だった。そして、2~3週間後だったか、彼女と再会した時に「先日、私が運賃を余分に引いてしまったと思うのですが…」と話しかけると、彼女は「あぁ… いいですよ」と言ってくれたのだが、もちろんキッチリ精算してスッキリさせた。彼女が降りていたバス停は、他にあまり降りる人がいないので覚えていられたのだが… もしも、大勢が降りるバス停で覚えていられなかったら… 未だにモヤモヤしたままだったかもしれない。