バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

あの立ち姿は!

2012年01月21日 18時58分48秒 | バス運転士
広い歩道のある道路を走っていた。そして、あるバス停に一つの人影が見えてきたのだが… その人は、車道の反対側にある植え込みの前で、なぜか車道に背を向けて立っていた。

バス停に近付くにつれ、その姿が少しずつ鮮明になり… 「あれは男性… しかも、あの立ち姿と腕の位置… えっ!? まさかの立ち××???」と私は驚いた。それと同時に「ただの通行人かもしれない」とも思ったのだが…

その直後、オッサンはクルリと向きを変えて車道側へ… やはり乗客であった。そして、バスに乗るなり「土日切符ください」と言いながら、100円玉6枚を私に差し出したのである。

バス停に洗面台があるわけでもなく、ましてやオッサンがおしぼりを持ち歩いているはずもなく… 私は「アリガトウゴザイマス」と言いながら“幸いにも濡れていなかった”硬貨6枚を受け取った。

そして「まぁ、だいたいお金なんて… いつ、誰が、どこで、どのように扱っているか分からないものだから…」と、自分に言い聞かせた。とはいえ、目の前で見せられてしまうとねぇ… 焼き肉だって食べられないでしょ? ハハハ…