ピアノの音色

先日、某駅で発車時刻待ちをしていたら、駅員さんがやって来て「このバス、○○へ行きますよね？」と確認してから「目の不自由な方が乗られますので、もう少し待って下さい」と言った。

それから１～２分後…　白い杖をついた女性が、先程の駅員さんに付き添われてやって来た。その女性が優先席に座る時に、一人のおばさんが「ここへどうぞ」と案内して…　二人はそのまま世間話に入っていった。

発車して２～３分後、大きな交差点の長い赤信号にかかったので、私はバスを止めた[E:#xEACC]♪…　すると、白い杖の女性が「あっ！　このピアノが流れるバス、○○駅方面でも走っていますよ。フン、フフフフフフフフン～」と言ったのである。

さらに「こういうバス、いいですよね。エンジンが止まるとピアノが流れて…　エンジンをかけると、流れなくなるんですよ」と続けたところで、ちょうど信号が青に変わり、私はバスのエンジンをかけた…

以前、やはり白い杖をついた男性も、同じようにメロディーを鼻歌でフフフ～ンとやっていたことがあり…　私は、アイドリングストップミュージックにも“季節感”があればいいと思った。が、何事も“先立つモノ”がねぇ…