すっかりお馴染みの、２～３分間隔でバスが出ている朝の某住宅地… まだ乗れるのに、次のバスを待つ男性… 他に歩いてくる人も走ってくる人もなく… 発車時刻になり、私は扉を閉めてバスを動かし… その時！ バスの前を右から左へ横切る人影があった。
それは、つい先日の“諦めの悪い女性”だったのである。私は「ゲゲッ！」と思って身構えたのだが… その時の彼女は私の方を見ることもなく、そのままバス停に立っている男性の後ろへ歩いていった… ホッとしたような、ガッカリしたような不思議な気持ちであった。
むかしむかし… ある漫画の脇役が、好きな女の子につきまとって（？）いた。ある日、友人から「最近、○○ちゃんに会いに行ってないんじゃない？」と言われた彼は「ずっとしつこいくらいに現れておいて、急にパッタリと現れなくなる。すると“彼、どうしたのかしら？”と気にし始める… 恋の高級テクニックだぜ！」みたいなことを言っていた… ような… 気がする。
たった一度の“諦めの悪い行動”の数日後に偶然遭遇しただけで… ほんの少しでもガッカリする私は… やっぱり“チョロイ男”なのかもしれない。もしも、その手の女が本気で騙しに来たら、ひとたまりもないだろうなぁ… いや、女だって馬鹿じゃない。金も名誉もない男なんて、狙うだけ無駄だよね。ハハハハハ…