あるバス停で10名ほどの乗車があり、3~4歳の男の子と1歳くらいの子供を抱いたお母さんが最後に乗った。男の子は私をチラ見しただけで車内後方へ… お母さんは「お願いします」と言いながら、運賃箱に200円を入れた。
バス停を5つくらい進んだ所で、その母子は最初に降りた。その後、お婆さんが降り、お爺さんが降り… その間に、母子が前扉の外を歩いて行った。男の子とお母さんが私の方を見ながら…
その視線に誘われるように、私は手を振ったのだが… 男の子もお母さんも、ただ私の顔を見ているだけだった… 私が「なんだよぉ…」とガッカリしたその時! お母さんに抱かれていた子供が手を振ってくれたのである。
しかし、お母さんに抱かれた体勢だったので、顔はアッチの方を向いたままだったけれど… まぁ、目と目が合わなくても、心と心が通じたということで… ひょっとして女の子かな? 仮にそうだったとして、私はあと何年待てば…
そして、彼女が結婚できる年齢になった頃… とても魅力的な女性に成長した彼女は「オマエはすでに死んでいる」って、私の墓石に向かって言ってるかもね。ハハハ…