いつぞやの“バスが絡んだ事故”の翌朝… 私のバスに3人のお婆さんが乗ってきて、その事故の話で盛り上がっていた。一番声の大きなお婆さん(または家族の誰か)が、そのバスに乗っていたようで… その時の様子を説明していたのである。
その話の中で、お婆さんが「運転士さんが“証明して、証明して”って何度も言ってて…」と言ったところ、それを聞いた他のお婆さんも「そうそう、私が高速バスで事故に遭った時も“証明して、証明して”ばっかりだったのよ」と言っていた。
確かに、私も上司から「事故に巻き込まれた時は(怪我人の救護はもちろん)、バスに非がなかったことを証言してくれる人の連絡先を聞いておくように」と言われた記憶があるけれど… ボケな私が、そこまで気を回せるかどうか… 甚だ疑問である。
というのも… 実際、これまたいつぞやの“私が街路樹と喧嘩した事故”の時… すぐに営業所へ電話をして「バスを街路樹にぶつけて、ミラーを壊してしまいました」と言ったのだが… 現場へ来たある上司から「言い方が悪い(言葉が足りない、正確な報告をしていない)」と言われたのである。
つまり、私が「ミラー(鏡面部分)だけではなく、ステイ(鏡面部分を支える腕)まで壊れている」と言わなかったので、その上司は「ミラーだけを持ってきて取り換えれば済むと思った」と言うのである。だから、二度手間になってしまったと… 確かに、それはそうかもしれないが… 私は、そんな時に冷静になれるほど、神経が太くないのだ。
さらに… その上司は「ステイのことを言わずにミラーだけを壊したように報告したのは、自分の罪を少しでも軽くしようという心理が働いていたからだ」と言ったのである。さすがの私も「カチン!」ときて「いや、それはありません。ここへ来ればすぐに分かることじゃないですか!」と言ったのだが…
上司は「いや違う… 自分ではそう思っていないようでも、心の奥底ではそういうことを考えているんだよ。そんなもんだ…」と言い、私は「お前はそういうセコイことを考えている人間なんだよ!」と決めつけられたような気がした。そこで私は「ここにもこんなのがいたのか… もう、いいや。何を言っても無駄だから…」と思って、その後は「はい…」「はぁ…」と心のない返事だけを続けた。
明日から新年度の始まりである。上司やモニターの評価は気にしないけれど、乗客には迷惑を掛けないように…(とか言いながら遅れるけれど…) とにかく、様々な事故だけは起こさないように、仕事をやっていきたいと思います。ホント、それだけ!