バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

単なるマイペースなのか?

2012年05月09日 22時06分33秒 | バス運転士

私のバスは珍しく時間通りに走っていた。すると、5~60m前方の歩道上を走っている男子学生2人を発見した。私はバスの速度を落として、バス停手前の交差点の黄信号で止まった。そうすれば、彼らが先にバス停まで行けるので、「本当に乗客かどうかハッキリする」からである。

ところが、1人が財布か何かを落としたらしく、2人は慌てて逆戻りして… それを拾って再び走り出… 否、歩き始めたのであった。バスが赤信号で止まっていたのを見て、安心してしまったのだろうか…??? まぁ、それでもバス停はもうすぐだから、バスよりも先に行けると思っていたのだが…

信号が青に変わり、私のバスが発進したのに… なぜか彼らは立ち止まってしまったのである。私は「なんだぁ!? 乗客ではなかったのか???」と思いながらバス停に接近していった。降車ランプは点いていないし、バス停に乗客はいない… 彼らが乗客でなければ、止まる必要はないのである。

こういう時の私は、頭の中がグルグルと回っているので“無言”になってしまう。そして「バスに乗る気があるのか? ないのか?」を見極めるために、再び歩き始めた彼らをジッと見ながらバス停を通過… 否、やっぱり止まった。すると、彼らはのんびりとバス停まで歩いてきたのであった…

ひょっとして、彼らは「そのバスに乗れても乗れなくても、どっちでもいいや」という気持ちで動いていたのだろうか? ならば、そこで私が通過して行っても「それはそれで仕方がない」とアッサリ諦めたのだろうか? ならいいけど… もしもそこで文句を言ったら、オジサンは怒るよ。