バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

真夜中のライヴ… 否、ライウ

2013年08月06日 21時37分16秒 | バス運転士

昨夜10時半頃に寝床へ入って… ちょうど眠りに入ったと思われる瞬間に「ドンガラバッシャンゴロゴロゴロ… ザザザザザー…」と雷様のライヴが始まった。その後も、3~4回は激しいライヴの音響によって起こされてしまい… 朝4時に目覚まし時計が鳴った時には「えっ!? もう朝なのかぁ~」と思った。

完全に寝不足状態のまま出勤して、「まぁ、今日は午後2時過ぎに終わる勤務だから何とか頑張っ…」と思っていたら、上司から「松井くん、悪いんだけど… 今日、夜7時半頃までやってくれない?」と言われてしまった。口調は「くれない?」だが、雰囲気は「くれ!」である。すぐに私は「頑張っ…」という気持ちを打ち消した。細々と7時半頃まで生き延びるために…

さて、朝6時半頃に回送で某駅ターミナルへ… 発車時刻2分前に乗り場へ移動… すぐ後ろの乗り場にも、同時刻発車の他系統のバスが着け… 私はターミナル出入口の交差点の信号を見ながら「まだ赤だけど、発車時刻になったし、誰も来ないし~」と思って前扉を閉め…

その時! バスの右から一人の男性が走ってきて「(ここまで乗ってきた)バスが遅れちゃって…」と言いながら乗り込んだのだが、頭がボ~ッとしていた私は「はぁ… そうですかぁ…」と答えながら前扉を閉めた。右ミラーを見たら、後ろのバスが少し右に出て発車する態勢に入っていたので、私も右ウインカーを出して少しだけバスを前進させて信号が変わるのを待った… の・だ・が…

何秒くらい経っただろうか… 私は「あれ? ひょっとして信号は青? いつの間に? え~っと… それなら行かなきゃ…」と思いながらも、まだ“本当に自分が見るべき信号が青なのか”半信半疑だったので、ゆっくりと前進… すぐに信号が黄色に変わってしまったけれど、そのまま発進… そして、私のバスの発車を待っていてくれた後ろのバスを置き去りにしてしまったのである。あぁ、本当に申し訳ない…

終点の市内中心部に到着すると、初老の男性が「これ、忘れ物じゃないかな~」と言いながら、黒い定期入れ(ICカードや名刺などが入っていた)を持って来てくれた。私は「そうですね、ありがとうございます」と言って受け取った。それから“他に忘れ物がないか”をチェックして、運転席に戻って“忘れ物の専用札”に必要事項を記入しようとした… の・だ・が…

その時! 「ピピッ」と聞き慣れた… しかし、今は聞きたくない… そんな音がハッキリと聞こえたのである。そう、私がうっかり運賃箱の上に“定期入れ”を置いてしまい、中のICカードから200円が引かれてしまったのである。発車時刻まで僅か3~4分… 私は「営業所へ電話をするのは後でいいか」と思った。

しかし「ICカードがあるから、問い合わせが早いかも… とりあえずICカードの忘れ物があったことだけでも伝えておこう。今は時間がないから、細かい話は後にして…」と思い直して、営業所へ電話をした。

それから約30分後… 再び営業所へ電話をして、私が誤ってICカードから200円を引いてしまったことを話したのだが… 電話を切ってから「ん? ひょっとすると、私が“200円を引いたことを黙っていよう”と考えていたと疑われたかもしれない」と思ったが、もう一人の私が「低評価運転士なんだから、どう思われようと関係ないだろう」と言った…

その後は、幸いにもアクシデントもなく… 睡魔との闘いに勝つために、昼食はブラックコーヒーのみ… いつものカロリーメイトさえ食べなかった。さぁさぁ、明日も早朝から仕事だべ。もう寝るでござるよ。グッナァ~イ!