バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

久しぶりに乗るバスでは…

2013年08月30日 22時44分44秒 | バス運転士

この一週間か二週間か…(相変わらずテキトーな男である) ずっとオートマチック式のバスばかりに乗っていた(もちろん通勤時のマイカーもオートマチック車である)。しかもアイドリングストップ禁止中なので、左足を使う機会がまったくと言っていいほどなかった。

昨日の朝、久しぶりにマニュアル式のバスに乗って… 回送で某運動場のバス停まで普通に行けた(当たり前じゃ!)。数名の乗車があり、待つこと2分… 発車時刻になり、私は前扉を閉めながら「お待たせしました~ 某総合駅行き、発車します」と言って…

右足でゆっくりとアクセルを踏み、バスはゆっくりと前進… 「ん? 加速が悪い… あっ… ギアがニュートラルのままだった! 緩やかな下り坂でバスが動いただけだったのか…」と気付いて“澄ました顔して”ギアを入れて加速… 誰も気付いてない。多分…

今日は、久しぶりに“多くの運転士から不評を買っているバス”に乗った。その不人気バスは予備車(定期点検や修理などで使えないバスの代わりに使うバス)となっているのか、点検表(カレンダー)には“未使用の日”がとても多かった。

他の運転士さんたちは「あのバスは…」「このバスは…」と、その特徴をよく覚えているようだけれど、ボケな私は乗ってみて「あぁ、そうだった…」と思い出すのである。例えば、ブレーキを強めに踏んでいないと、エンジンの回転数が上がった時に少し動いてしまうとか…(バス停での乗降時には特に右足に力が入ってしまう) 右側にあるはずの運転士用バス停&時刻表示モニターが、そのバスだけは左側にあるとか…(ついつい癖で右側を見てしまう)

そんなこんなで動揺していたわけではないが、マイカーの列を追走していた時… 先行車の速度が少し落ちたので、私はアクセルペダルから足を上げて… 「ブレーキを踏もうか… 踏まなくてもいいか?」と迷っていたら… 先行車が加速したので、私は再びアクセルペダルを踏… 「ん? 加速じゃなくて減速!? あっ… 足がブレーキペダルの上に…」と気付いて“いやいや、本当に減速する必要があったんだよぉ~”と嘘のアピールをするために、一呼吸おいてからアクセルペダルを踏んだ… 誰も気付いていない。多分…