バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

まさか親子じゃないだろうなぁ~

2016年06月14日 20時11分03秒 | バス運転士
今朝は久しぶりにA駅経由B駅行きの始発を担当… ジャスト6時に某住宅地を発車しようとしたら、後方から来たマイカーがバスのすぐ後ろに止まったので、私は「えっ!? まさか… このバスに乗る人を、ここまで送ってきたのか?」と思ったのだが、誰も降りて来る気配がなかったので、私はバスを発車させた。

そこで僅かに発車が遅れた分、1つ目のバス停直前の青信号に間に合わず… そこからずっと約1分遅れのままバスは進み、“以前、A駅で降りる時に「もっと速く走れ! 新幹線に乗れんがや!」と言いながら私の左腕を叩いたジジイ”が乗ることもあるバス停が見えてきたのだが… 残念ながらジジイの姿はなかった。

んが! バス停にいた男性2人の内の1人が、カードケースと思われるモノを手に持ってパタパタと… そう、「俺はイライラしとるんだ!」とアピールするかのように立っていたので、私は「まさか… そんなぁ… 1分ですよぉ~」と思いながらで前扉を開けたのだが、その男(推定30代)は「おっせぇなぁ~」と私に… ではなく、“独り言”を呟きながら乗ってきたのだった。

ま、あくまでも独り言なので、私は左耳から右耳へスルーしたのだが… 「このバス停から始発に乗り、僅か1分で“遅い!”と文句を言う… まさか、あの“叩きジジイの息子”じゃないだろうなぁ~??? そして、あと20~30年もすれば、“運転士に文句を言う&運転士を叩く”ようになるのかなぁ~???」などと考えているうちに、バスはA駅に到着した。

そこでは大勢の乗客が降りて行ったので、私はその男の動きを確認することが出来なかったのだが… とりあえず、文句を言われることはなかったので、ホッとしたようなガッカリしたような… 不思議な気分だった。今後、年を重ねるごとに父親に似てきて… 降車時に暴言&暴力を振るうようになるかもしれないなぁ~(こらこら、まだ親子だと判明したわけじゃないだろうがぁ~!)

通路に立っている人がほとんどいなくなった状態でA駅を発車して7~8分… あるバス停で止まって車内ミラーを見た時! 父親と同じくA駅で降りたと思っていた男が(だから勝手に決め付けるなってばさ!)、運転席側の列の前から2番目の座席の横に立っていることに気が付いた。その男が座席の方へピッタリとくっつくように立っていたので、よく見えなかったのだ。

その後、降車ボタンが押され、私のバスは“ビーフロール停(そのまんまかよ! でも、なんとなく美味しそう~)”に到着… バス停には“市内中心部行きのバスを待っていると思われる人たち”がいたのだが、私は念のため「私鉄某駅行きでぇ~す」と言いながら両方の扉を開けたのだが… なんと! あの男が黙って前扉(乗車口)から降りて行ったのである。不意打ちを食らった私はプチショック… くっそぉ~! 次回、会った時には覚え… って、同じ平日コースが私に回ってくるのは… 年明けかぁ~! 忘れそう…(多分、忘れとる)