バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

前回も今回も、乗客は少なかったけど…

2016年06月18日 21時51分25秒 | バス運転士
先日の夜7時半頃、私は営業所前ターミナル発・営業所前ターミナル着を担当… 約30名を乗せて発車した。往路で全員が降り、復路に入ってすぐに1人の男性が乗った。が、その後は誰もバス停で待っておらず… 「あぁ、ひょっとして… いつだったか、酔っ払った“テニス爺さん”1人だけが乗って、ずっとテニスの話をしていたことがあったけど… この時間の、この路線だったかも!?」と思った。

その時と同じくバス停を通過・通過・通過… うっかり早発しないように約1分遅れで運行… 50キロ制限の道路を40キロくらいで走行中… 誰もいないバス停に向かって、1人の生徒くんが走っているのを発見した。私はバス停で止まり、前扉を開けて待機… しばらくして、駆け込んで来た生徒くんが無言で210円を投入… 中扉付近の席に座ったのだった。

乗客2名のまま、終点の2つ手前のバス停を通過… その時、「ピンポ~ン!」と降車ブザーが鳴ったのだが… その直後、乗車した時から“ずっと静かだった”生徒くんが、何やらボソッと呟いたのである。その言葉自体を聞き取ることは出来なかったが、その口調から推測すると… ちょっと不満を漏らしたような感じであった。

そして、先に乗っていた男性が終点の1つ手前で降りたのだが、その間に目の前の信号が赤に変わってしまい、バスは停止… すると、生徒くんが前方を見ながら「なんだよぉ… ブツブツ…」と、ハッキリと不満を漏らしたのであった。約1分後、営業所前ターミナルに到着したのだが、たまたま降車停が一杯だったので、私のバスは最後尾で少々待機… その後、降車停で扉を開けると、生徒くんは何やらブツブツ言いながら降りて行った。ふ~ん… 自分がバス停へ遅れてきたことは、すっかり忘れているようで… まさか、あの若さでニャンチ症だったりして!? ハハハ…