バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

真犯人は誰だぁ~???

2016年06月01日 20時29分56秒 | バス運転士
片側一車線の道路を、市内中心部へ向かって順調に走っていた。降車ボタンが押され、次のバス停が見えた時… 私は、バス停付近に止まっているマイカーと、バス停に立っているお爺さんを確認した。さらにバス停へ近付いていくと、そのマイカーが“バス停の真ん前”に止まっていることが分かった。

私は「どう見ても停車ではなく駐車… すぐに動く気配なし… 仕方がない。少し手前で乗降客扱いするか」と思って、マイカー=バス停の2~3m手前で止まって両扉を開けた。すると、1人のお爺さんが降りて後方へ歩いて行ったのだが、バス停のお爺さんには動きがなかったので、「なんで?」と思った。

よく見ると、そのお爺さんは“バス停の時刻をメモしている”真っ最中だったようで… 私は「なにぃ~! ひょっとして、バス停の真ん前に堂々と車を止めて時刻調べかい! しかも、こちらを完全無視! まったく… 爺さんだから仕方がないかぁ~」と諦めて、そのまま時間調整停車をすることにした。

しばらくして、お爺さんがバス停から離れたので、私は「時刻調べは終わったかな? さ、さ、邪魔なんだから、早く行ってくれぇ~!」と思いながら、お爺さんを見ていたのだが… なんと! お爺さんは歩道に置いてあった自転車に跨がって行ってしまったのである。

私が「えっ!? このクソマイカーは… お爺さんの車じゃないのかぁ~!」と驚いていると、目の前の肉屋さんから買い物を終えたと思われるオバサンが出てきて… 一瞬、動きが止まったのである。私が「こいつか!?」と思うと同時に、オバサンは店の前に陳列されていた商品を1つだけ手に取り、再び店の中へ消えて行った…

その時、ちょうど発車時刻になってしまったので、私は「あのクソオバン… バスが出て行った後に、店から出てくるんだろうなぁ~ あんにゃろぉ~」と思いながら発車した… ん? そうとは限らない!? 実は“バスを降りたお爺さん”が真犯人で、バスが走り去るのを街路樹の陰で待っていたかもしれないってか!? う~む… 事実はブログより奇なりかぁ…(オマエのブログも、かなり奇っ怪だけどな。ハハハ…)