バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

駆け込み乗車のタイミング

2019年03月11日 19時02分54秒 | バス運転士
本日の一本目、朝7時台のJR某駅行き… 途中の地下鉄某駅に到着した時は定刻だったので、「この先は一区間2分ずつ時間が取ってあるから、時間調整停車しながら行くことになるなぁ~」と思っていたのだが… 200mほど走った辺りから二車線とも渋滞… バス停を三つ進んだ時には9分遅れとなっていた。

しかし、そこから渋滞が解消… そして、その次のバス停を通過… 「よし、この先も一区間2分が続くから、5分遅れくらいまでは回復させられるぞ」と思いながら、その先の交差点で信号待ち… すると、右からやって来た他系統バスが交差点を右折… 私より先に次のバス停へ行くことに… 「あ、嫌な予感…」

信号が青に変わり、次のバス停へ… 私は他系統バスの後ろで待機… 案の定、 そのバスは“定刻&私のバスと同じく一区間2分”だったようで、乗降客扱いを終えてからも20~30秒の時間調整停車をしていた。私は、そのバスが発車してから乗降客扱いすることになり… 回復どころか9~10分遅れのまま走ることになってしまった。

そんな感じでランデブー走行(?)していた時のこと… あるバス停を他系統バスが発進した直後、後方から一人の男性が走って来たので、私が「どっちの乗客だろう?」と思いながら見ていたら、他系統バスはバザードランプを点滅させながら惰性走行… 私のバスがバス停に着けられるくらい前進したところで止まり、男性を乗せていたので、「よく見てたなぁ~ 優しいなぁ~」と感心した私であった。

本日の二本目、朝9時台のA駅経由B駅行き… 大きな交差点の手前にあるバス停で乗降客扱いを終えて発進… 先発バスの後ろで止まって信号待ち… しばらくして先発バスが発進… 私も右足をブレーキペダルからアクセルペダルへ… と、その時! 「トントン!」と前扉をノックする音が聞こえたので、反射的に左を見たら… そこには一人のおばさんが立っていた。

オートマチック式のバスはすでに動き出していたのだが、私の右手は扉開閉レバーへ… しかし、ボケ脳の中では「すでに3~4分遅れている」「駆け込み乗車は時間がかかる」「ここの赤信号は長い」「背後には左折車が並んで待っている」「A駅まではバスの本数が多い」などの反対意見が瞬間グルグル… そんな私の目には“おばさんが諦めたように見えた”ので、「もう少し早く来てくれたらなぁ~」と思いながらアクセルペダルを踏んだのだった… 決して“お姉さんだったら乗せた”という話ではありません。タイミングの問題です。はい… 多分…