バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

バスの後ろに… ある? ない!

2019年03月02日 20時00分00秒 | バス運転士
先日、あるバス停に接近… すると、バス停の“前方ピッタリ”に作業用トラックが止まっているのが見えたので、「あっちゃ~ ま、いっか。中扉を合わせる位置に前扉を合わせて止めれば…」と思った。んが! 次の瞬間、中扉を合わせる位置に“車椅子の人”が待っていることに気が付いたので、「あれまぁ~ 車椅子の人を乗せる位置の変更は… ガードレールなどがあって不可能… 仕方がない」と、私はハザードランプを点滅させながら腹をくくった。

そこで、バックすることを前提に… いつもより少しだけ広めにバスと歩道の間隔を空け、いつもと同じ位置… トラックの尻にバスの頭をピッタリつけて止まった。そして、両扉を開けて乗降客扱い… 前扉からの乗車客扱い後、中扉から車椅子の人の乗車客扱いをして… 運転席に戻って「さて…」と右ミラーで後方を見たら、さっきまでバスの前に立っていたガードマンが、バスの斜め後ろに立ってくれていたので「おぉ~ それはありがたい! バスの後ろに危険があれば教えてくれる!」と思った。

さらに、私の1分後のバスが後方で止まっていたので、「もしもガードマンが何か見落としていたとしても、そのバスの運転士さんがクラクションを鳴らして教えてくれるだろう」と思った私は、後方カメラの映像と左右のミラーを見ながらゆっくりとバックを開始… 2mほどバックしたところで停止… 一旦ハザードランプを消し、右ウインカーを出して発進、再びハザードランプを点滅させながら右車線へ出たのだった…

と、そんな話はどうでもよくて… 今日、乗務を終了して営業所に戻り、給油を終えて片付けをして、バスの後ろに貼ってある名札(ケツ札)を外して… と思ったら、な・な・なんと! ケツ札がなくなっていたのである。実は… ずっと使ってきたケツ札がひび割れて“松”と“井”の間でちぎれそうになっていたので、先週、そのケツ札を“郵便受けに投げ込まれている宣伝用マグネット”に貼り付けて補強して使っていたのだが… どうやらマグネット2枚分の重さに耐えられるほどの磁力がなかったようで… “母さん、僕のあのケツ札、どうしたでしょうね。えぇ、市内中心部から某運動場へ行く路線で、 道路へ落としたあのケツ札ですよ…”