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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

作業員の気持ち<機械の数値

2021年01月08日 19時52分41秒 | 仕分け作業(夜勤)
年末から引き続き、年明けも作業人員が削減されている。ま、荷物の量が少ないから仕方がないのだが… そんな状況で急な欠勤者が出ると影響も大きいようで、三日ほど前には我々の作業開始時刻から一時間、「作業する人が少ないから?」「新しい荷物が届いていないから?」「それとも…」などの憶測の中、みんなでダラダラと(こらこら!)“普段できない雑用”をすることになった。

が、コンベアー沿いにある各地域の仕分け用の棚には、遅番の人たちがコンベアーから取り上げた多くの荷物が残っていた。実際に作業をする我々は「意味があるようなないような作業を全員でやるくらいだったら、棚の上に溜まっている荷物だけでも、一時間後の仕分け作業開始前に片付けておいた方が、その後の作業がやりやすい」と思うのだが… この会社に、そういう考えは皆無である。

約一時間後… 時間差組が出勤して、作業員の数が揃ってから「ドドドドドド~ッ!」と仕分け作業を開始した。以前から何度も書いているように、“一時間当たり何個の荷物を処理したのか?”が正社員の評価になるようなので… 常に、短時間で多くの荷物を処理することが重要であり、「作業しやすい」とか「作業しにくい」という我々の気持ちなんてどうでもいいのである。

ちょっと前、仕分け作業の終盤… 私は「そろそろ次の作業の準備をしようかな」と思って、“様々な作業で使う機械”を用意… たまたま“ある地域の棚の上に荷物が残っているのを発見した”ので、それらを処理しようとしたところ… たまたま通りかかった正社員から「やらなくていいですよ」と言われたので驚いた。どうやら、そこで少数の荷物をちょこちょこと処理すると、“私の生産性数値”が悪く出てしまい、上の方から何か言われるとか… なんじゃそりゃ!?

仕方がないので、私はそれらの荷物を処理せずに他の地域へ移動… 仕分け作業が終わっている地域で“たくさんの荷物が詰まった仕分け用の大きな箱”のフタを一つ一つ閉め始めたのだが… その時、その地域の棚の上に一つの封筒が処理されずに残っていることに気が付いた。が、すぐ近くに人の気配はなく… 私は「しょうがないよなぁ~」と独り言を呟きながら「ピッ、ピッ!」と一つだけ処理したのだった。何だかなぁ~