バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

このまま発送するか!?

2022年05月02日 18時19分21秒 | 仕分け作業(夜勤)
先週、私は“荷物を流し始める場所で様々な雑用をするポジション”だった。その中でも主な役割は“お客様が注文された商品が入っている段ボール箱がたくさん積まれた運搬車”を“それらの荷物を一つ一つコンベアーに載せるポジション”の人に渡すことである。言うまでもなく弊社の箱には様々な種類があるのだが、元々その商品専用の段ボール箱に入っている場合は、その箱に宛名が貼られた状態で送られてくることが多い。そういう商品の中には“紙オムツ”もあり、毎日のように見ることができる。

その日も、“紙オムツの段ボール箱”がいくつも積まれた運搬車があり、私はそれを“コンベアーに載せる人”に渡した。そのオムツの配達予定が翌日の場合は、そのまま仕分け用シールが貼られてコンベアーを流れていき、下流で仕分けされるのだが… そうではなかった場合は、それ以後の仕分け作業で改めて流すことになるので、一旦“荷物を流し始める場所”で回収… 再び運搬車に積み込むことになるのだが… その時、一つの“紙オムツの段ボール箱”を持って見た私は愕然とした。

その箱の上面が灰色… そう、大量のホコリが積もっていたからである。「こんなものをそのまま発送してくるとは… どういう神経しとるんだ!?」「信じられない!」「有り得ない!」「商品を梱包する倉庫では、ホコリを払う時間も与えないのか!?」「たとえ中身に問題がなかったとしても、ホコリくらい払えよ!」「“お客様の大切な荷物”と口では言っているけれど、その程度の会社なのか!」などと思いながらホコリを払った。

これまでにも書いてきたように、年々“お客様の大切な荷物”の積み方が酷くなっていて、箱が潰れようが、封筒が破れようが、宛名が剝がれようが… 「そんなことは気にするな。一個でも多く一秒でも早く出荷しろ!」という方針が見え隠れする。不十分な梱包のせいで中身が破損したり、宛先が分からなくなったりしても、「また出荷し直せばいいだけのことだ」と考えているような気がしてならない。それが大量生産されている商品ならばまだしも、この世に二つとない商品だったら… 金に物を言わせて偽物を作らせちゃうのかなぁ~ ハハハ…