挑戦者チーズケーキ

毎日、帰宅時に郵便受けをチャックしているのだが、毎月の請求書などの必要な物はごく一部で…　入っている物のほとんどは不動産や不用品買取などの不要なチラシである。以前は、ファストフードなどのチラシには目を通して「あ、これ珍しい…　どんな味だろう？」と思って注文したこともあったけれど、某宅配ピザ屋で注文した“カニと何かしらのピザ”が予想以上に酷かったことから、「もう二度と頼まん！」と心に決め…　現在に至っている。

先週、そんな不要なチラシの中に、私の目を釘付けにした物があった。それは、過去に二回ほど見かけた“日時指定のケーキ出張販売”のチラシである。“行列のできるケーキ屋さん”とか“最大５０％割引”とか…　反射的に「一度は試してみなければ！」と思う内容だった。なぜ、過去に行かなかったのかと言うと、指定日時が平日の昼間…　夜勤に備えて熟睡していなければならない時間帯だったからである。が、今回は週末に設定されていたので「行こう」と思ったのだ。

金曜日の夜、職場へチラシを持って行き、休憩室で「このチラシのケーキ、食べたことある？」と聞いてみたところ、一人の男性が「ありますよ。だけど…　普通でした。そんなわざわざ買いに行くほどでも…」と教えてくれた。また、土曜日の昼、テニス仲間に聞いてみたところ、一人の女性が「その会社かどうか覚えてないけど、そういうチラシのケーキを食べたことはあるよ。でも、そんなに…　もういいかなって…」と教えてくれた。

「そうか…　それなら行かなくてもいいか」と思ったけれど、“人気ナンバーワン”と書かれていたレアチーズケーキ（直径約１２ｃｍ・１７００円→８８０円）が、某国風大型商品量販店のチーズタルト（直径約３０ｃｍ・約１５００円）と比べてどうなのか知りたくなったので、期待せずに食べてみることにした。いざ、出撃…　「本当に来るのかな？」「少し遅れて来るかもしれないなぁ～」「移動販売車の前に行列ができてたりして！？」という私の不安は一瞬で消え去った。それらしき車が指定場所に駐車していたのだが、その後ろに一人の女性が立っているだけ…　それも販売員さんだった。

「なるほど、そんなもんか…」と思いながら購入、「このサイズだったら半分ずつ、二回で食べればいいな」と思っていたのだが…　昼食後、一気に食べてしまった。それは、決して「それほどまでに美味しかった」と言うわけでなく、「何かイメージと違うなぁ～　ちょっとアッサリし過ぎ…　いや、ヨーグルトが強過ぎるのか…」などと考えながら食べていたからである。「そうだなぁ～　定価が１７００円となると…　いや、８８０円だったとしても…　個人的にはチーズタルトの圧勝だな！　あぁ、もしも某国風大型商品量販店が近所にあったら…　あ、そうだ。私が引っ越せばいいのか！」と思いながら、不動産物件を探している私であった…（ウソ）。