意表を突かれて・・・・・

私の１分前のバスが１分遅れで発車…　続いて私も１分遅れで発車…　営業所前ターミナルを出て２つ目の××停直前の信号で離れ離れとなり、私のバスは約２分遅れで××停に到着…　前扉を開けるや否や、先頭の男性が「おい！　今、何分だと思っとるんだ！　このバスは３２分だろ！　もう３７分だぞ！」と怒鳴ったのである。

全く予想していなかった展開に、私は「・・・・・」となり、時計と運転カードを確認…　現在時刻は３５分、このバス停の発車時刻は３３分、実際には２分遅れ…　何やらギャーギャー言いながら通路を歩いて行く男性（デニム生地の上着に帽子とサングラス）と女性（ちょっと派手なおばさん？）の背中をミラーで見ながら、私は「３３分ですよ」と呟いたのだが、聞こえなかったようで…　２人は最後部座席に座った。

その後、私はバスを運転しながら「何処で降りるんだろう？　もしも、その時に何か言われたら、何て言い返してやろうか…　“２分遅れで怒っていたら体に悪いから、もうバスには乗らない方がいいですよ！”とか…　思い切って“二度と顔を見せるな！”なんて…　言えんわなぁ～」などと考えていたのだが…

ふと、「あれ？　そういえば、あの２人の運賃精算って…　何だったっけ？」という疑問が浮かび…　「う～む…　ＩＣカード？　フリーパス？　現金じゃなかったはずだが、思い出せないなぁ…　まさか、いきなり怒鳴っておいて、タダ乗りを狙う奴らだったりして！？」などと考えながら車内ミラーを見たら、男性は帽子もサングラスも外していて…　その正体は、ツルツル頭のジジイであった。

結局、２人は終点まで乗り、最後に降りて行ったのだが…　その時、ジジイが「運転士さん、さっきは怒って悪かったね」と言ったのである。乗車時に続いて不意を突かれた私は再び「・・・・・」となり、ジジイに反撃すべく用意していた“心の中の日本刀・機関銃・迎撃ミサイル・スペシウム光線など”は無駄になってしまった…　ま、ブログのネタを提供しれくれたんだから、良しとしよう。ハハハ…