バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

チラチョコニコ!

2010年08月21日 22時35分56秒 | バス運転士

運転士同士での挙手をやらないように… ということで、私は以前よりもバスを見なくなった。とはいえ、やはり気になってしまう…

まずは対向車線を走って来るバスの運転席をチラッと見る…

相手がこちらを見ているようだったら、チョコッと頭を下げる。深々と下げたら前が見えないので、本当にチョコッとだけ…

そして、いよいよ接近した時にはニコッと笑顔で… って、これじゃ~お見合いパーティーで女性にアプローチしているみたいじゃないか。

いやいや、こんな妄想オヤジの笑顔なんて誰も見たくないだろう… 「砂かけババアの寝顔を見ていた方がマシだ!」と言われるのがオチかな? ハハハ…


お爺さんの無意味な行動も…

2010年08月20日 22時24分02秒 | バス運転士

夕方、某園を発車して某駅に向かっていた。途中の“押しボタン式信号”が、目の前で赤に変わってしまった。

横断者はお爺さん一人… しかも、すぐに動かなかった。私は「まさか赤になってから、渡り始めるんじゃないだろうなぁ~」と不安になったが、お爺さんはゆっくりと渡り始めた。

信号が青に変わり、私がバスを発車させると… なんと、お爺さんまで走り出したのであった。私は「おいおい… さっきまで、あんなにノンビリしていたのに… このバスに乗るのか!?」と思って、約100m先のバス停で止まった。

すると、お爺さんは「悪いね」と言いながら乗ってきた。その間に何台のマイカーに抜かれたことか… お爺さんが席に着き、バスを発車させるとすぐに「ピィー!」と降車ブザーが鳴った。私は「次、止まります」と答えて、次のバス停で止めて… 降りたのは、そのお爺さん一人だけ… またもや何台ものマイカーに抜かれてしまった…

そして、お爺さんはそのままバス停に立っていた… 他にも乗客が立っている… どうやら“他の行き先のバス”がすぐに来るらしい… お爺さんもそれに乗るようで… さっきのバス停で待っていても同じじゃないか! お陰で私のバスは無駄に遅れてしま… と言いたいところであるが、その時間のその路線は時間に余裕があるので、ちょうど良い時間調整になったのでありました。チャンチャン!


私は部品。なのに…

2010年08月19日 13時26分45秒 | バス運転士

助手席で、背後席で、通路の一番前で… マスクなしで「ゲホゲホゲホ…」と咳を連発するわ、なぜか「ふぁ~あっ!」と声を出してアクビをするわ、恥知らずなのか「×××!?」と思いっ切り音を出してゲップをするわ… どうやら、彼らは運転席に人がいるとは思っておらず、我々運転士は単なる“バスの部品の一つ”らしい…

それなのに「暑い」「遅い」「なんだ」「かんだ」と運転士に言ってきたりする… いやぁ、どうせなら最後まで“部品扱い”でいいんですけどねぇ… そういう人たちとの関係は…


挙手禁止… 今回は本気らしい

2010年08月18日 19時10分40秒 | バス運転士

「ウヤムヤ」を社是とする弊社(ハハハ… ウソです!)としては珍しく、今回の「運転士同士の挙手禁止!」はどうやら本気らしい…

そう言われなくても、あっちもこっちも見るのが苦手な私は、相手バスに気付かない場合が多々あったと思う。それでも気が付けば手を挙げていたのだが… 今回は多くの運転士が“本気度”を感じているらしく、手を挙げなくなっているようだ。

そうなれば、もちろん私も手を挙げないように… と思っているが、相手バスを見てしまうと手を挙げそうになるので、私はバスを見ないように… これまで以上にバスに気付かなくなってしまったのである。これでは“社員同士の仲が悪い職場”みたいで、何だか変な感じだが… 仕方がない。

何年か前に、ある子供から「どうして運転士さんは手を挙げるの?」と聞かれたことがある。その時の私は「ボクたちも町中で友達と会ったら挨拶するでしょう」と答えたのだが… 今となっては…

ところで、マイカーなどに道を譲ってもらった場合は、当然のことながら手を挙げている。それは、道を譲ってくれた相手がバスであっても同じである。まさか「それも駄目!」とは言わないとは思うが…???


車内の雰囲気を変える人

2010年08月17日 09時09分28秒 | バス運転士

先日、久しぶりに“みんなに話し掛ける人”がバスに乗ってきた。お決まりの「○○まで何分?」から始まり、「そのネコ(キーホルダーか?)可愛いね」「いくらだった?」「その靴いいね」「1000円?」等々… 近くに座ったみんなと楽しそうに話していた。

途中で“助手席”が空き、その人が「座っていい?」と来たので、私は「えぇ、いいですよ」と答えた。が、私に対する質問は「○○まであと何分?」「○○まで(バス停)あといくつ?」という業務的なことばかりで、ちょっとつまらなかった…(仕方がないと言えば仕方がないのだが…)

私も停車時には「あと15分くらいかなぁ…」「(指を折りながら)あとバス停3つ…」などと答えていたのだが、一人のおばさんが降りる時に「運転士さんに話し掛けたらいけないよ」と注意してしまっ… 否、注意してくれたので、その人は私に話し掛けなくなってしまった。

すると今度は“背後席”の男性に何やら話し掛けていたが、冷たく「知らん!」「知らん!」と言われてしまい…(それも人それぞれだから仕方がないのだが…) すぐに後方を向いて、中扉近くに座っていたお爺さんたちに話し掛け、お爺さんたちは丁寧に答えていた…

いつもは“全員無言の乾き切った都会バス”だが、この時だけは“賑やかなほのぼの田舎バス”という感じである。