バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

化粧品だけでなく…

2010年08月16日 21時27分52秒 | バス運転士

シャンプー、香水、整髪料など… 使っている本人は「いい香りだ」と思って、それらの香りを漂わせているのだろうが… たまぁ~に“私の嫌いな種類の香り”に遭遇する。

その多くは女性の香水か男性の整髪料だと思うのだが… 私に言わせれば「トイレの芳香剤」か「防虫剤」である。その臭いがキツイ場合は軽い吐き気を催すこともあるくらいで、あの“化学薬品っぽい感じ”がたまらなく嫌なのである。

先日は「殺虫剤か!?」と思うような臭いが漂ってきた。まさか、家を出る前に“制汗剤”と間違えて、殺虫剤をわきの下に「シューッ!」とやってきたなんてことは…(ねぇよ!) はい、そうですね。ハハハ…


意地悪と言われるならば…

2010年08月15日 21時28分03秒 | バス運転士

普通の週末ならばマイカーで混雑するところが、お盆休みということでスイスイ… 私はあるバス停で「発車時刻までしばらくお待ち下さい」と言いながら、降車扉を閉めて乗車扉を開けた。

すると「ピィー!」と降車ブザーが鳴ったので、私は再び降車扉を開けた。実際に、そのようなタイミングで降車ブザーを押し、「やっぱりここで降ります!」という感じで慌てて降りて行く乗客がたまにいるのである。

ところが今回は誰も降りず、車内後方から“何か不満そうな”子供の声が聞こえたのであった… 多分、降車ボタンを押したのは「誰よりも先に降車ボタンを押したい!」という気持ちの強い子供なのだろう(それにしても早過ぎると思うのだが…)。

私が降車扉を開けたものだから、一度は点灯した降車ランプが消えてしまった… だから、前述のような事情を知らないその子から「せっかく降車ランプを点けたのに… 意地悪だなぁ~」と言われるならば、仕方がないと思うが… あ、もしかして… その時の乗客全員が「意地悪!」と思ったかもしれないって!? ゲゲッ… 最悪…


意地が悪いってか!?

2010年08月14日 21時58分03秒 | バス運転士

今日は昼から夜7時過ぎまでの勤務だった。その最後の営業所前行き… 一つ手前のバス停を「○○停、通過します」と言ってから通過した。すると「ピィーッ!」と降車ブザーが鳴った。その時点で乗客は3~4名… 私は「終点なのにボタンを押す人が乗っていたか… まぁ、いつものことだな」と思った(ココが重要!)。実際、そういう人が意外と多いのである。

ところが、今回は背後から「なんで止まってくれないの?」という男の声がした。もう既にバス停どころか交差点も過ぎているのに… 私は、その男の言い方が“慌てた感じではない”ことに疑問を感じたので、そのまま走り続けた。前述のように、私が「いつものことだな」と思うくらいの“間”があったので、瞬間的に「怪しい」と思ったのだ。私の経験から言うと、本当に降車ボタンを押すのを忘れていた場合は、ボタンを押すと同時に(あるいはボタンを押す前に)「あ、すいません~」「あ、ちょっと~」などの声が出るのが普通だからである。

終点手前の赤信号でバスが止まると、背後席から白髪のジジイが降りてきた。そして「どうして止まらないんだ!」「あそこ(交差点を過ぎたところにある別路線のバス停)で止まったからって、20分も30分も変わらんだろうが!」「どうして運転士によってやることがバラバラなんだ!」「少しくらい止まってくれたっていいだろう!」「この前は止まってくれたぞ!」「ホントに意地が悪いなぁ!」などなど… 大声で怒鳴り続けた。

私は基本的に黙って聞いていたが、さすがに“意地が悪い”と言われた瞬間にはムカッと腹が熱くなった。が、そんなジジイと同じ土俵に立つのは嫌だと思ったので、“この前は止まってくれた”という点についてだけ「以前にも、そういうことがあったならば尚更… 早めにボタンを押してくれれば、何も問題はなかったでしょう!」と言った。が、私の言うことは聞いてないようで… ジジイは一方的に怒鳴り続けていた。だから、もう私は何も言わなかった。そして、信号が青に変わり、バスを発車させて、いつものように「ご乗車ありがとうございました~(以下略)~」と言いながらバスを止めた。

営業所に戻って先輩運転士と話をしていたら、「そのジジイは、交差点を過ぎた別路線のバス停で降りたかったんじゃないのか?」と言われた。なるほどぉ… そういう考えもあるなぁ… 私は、そのジジイこそ意地が悪く、わざとあのタイミングでボタンを押したのかと思っていたのだが…??? 再会を楽しみにしていよう。


その女は何が言いたかったのか…

2010年08月13日 14時13分52秒 | バス運転士

某駅を発車しようとしたところへ、一人の若い女性が携帯電話で話しながらやってきた。そして彼女が「このバス、○○へ行きますか?」と尋ねたので、私は「はい、すぐ次ですが…」と答えた。彼女が携帯をたたんで「何円ですか?」と言ったので、私は「200円です」と答えた。

某駅を発車して… すぐに若い女の話し声が聞こえてきた。しかも大声で笑っている… さっきの女が携帯電話で話していたのだ。私が「バスの中では電話をやめてください」と言ってから間もなく、バスは赤信号で止まった。すると「ピィーッ!」と降車ブザーが鳴り、その女が携帯で話しながら降車口(中扉)の前に立った。

私は車内ミラー越しに女を見ながら「電話やめてって言ってるでしょ!!」と声を荒げた。すると女は「すいません…」と言って電話を切った。が、すぐに「ここで降りたいんですけどぉ~」と言ったので、私は「ここはバス停ではないので…」と感情を伴わない声で断った。

すると、何を思ったのか… 女はわざわざ前へやって来て“助手席”に座ったのである。私は「何か企んでいるのか!?」と思ったので、○○停ではその女しか降りないと分かっていたけれど「ご乗車ありがとうございました、○○停です。お忘れものございませんようお確かめください」と、いつもと変わらぬ台詞をいつもと同じように言った。結局、女は何を言うでもなく、黙って降りて行った… 一体なんなんだよぉ~、好きなら好きってハッキリ言えよぉ~!(アホか…)


危うくニュースになるところだった

2010年08月12日 17時22分24秒 | バス運転士

バスレーンくねくね路線の始発点の一つである市内中心地を発車して約10分… バスは緩やかな右カーブに差し掛かる。そこは片側3車線で、くねくね路線のバスは“お決まりの右車線”を走る。ただし、車線の幅が大型車には不十分であることに加え、バスの左隣り(中車線)を走る車が寄って来る場合があるから要注意である。だから、私は常に左横や左ミラーをチラ見しながら走っている。

こちら(市内中心地発)が右カーブということは、対向車線(市内中心地行き)は左カーブなのかというと… そうではない。実は、同じく右カーブである。なぜならば、そこには“樹木の島のようなもの!?(昨日の日記“小学校”の件でお分かりのように、私はあまりしっかりと見ていないのだが…)”があり、郊外向きが“島”の北側を、中心地向きが“島”の南側を通っているのである。もちろん“島”には歩道も何もなく、おまけにカーブの先の見通しがよくない。

夜9時半過ぎ… 私はいつものように「速度の高い車がいつ追い越しに来るか…」と左後方を気にしながら走っていた。すると突然、目の前に“無灯火の自転車”が現れたのである。そこは言ってみれば“中央分離帯沿い”なので、前方から自転車が走って来るなんてことは考えてもいなかった。選択肢はブレーキとハンドルの二つに一つ… 幸い、その時は「左横および左後方から接近する車がなかったはず!?」と思い、ハンドルを切ることで事故を回避することができた。乗客の大半は前を見ていないので、「今、ちょっと変なハンドル操作をしたか!?」と思っただけかもしれないが、私の心臓だけはバクバクしていた。

【もしもバスの左側を車が並走していたら!?】

ハンドルを切れずに急ブレーキ→車内事故になっていた可能性が高い。いや、急ブレーキを踏んだからといって、自転車と衝突せずに済むとは限らず… 果たしてどうなったことやら…??? それならば、もしも左側を車が並走していたとしても、ハンドルを切って車にぶつかった方が良いのかもしれないなどと思ったりもする。車と車の接触事故ならば、急ブレーキによる車内事故や自転車との衝突事故に比べて“怪我人ゼロ”の可能性が高そうだし… しかし、ぶつかると分かっていてハンドルを切れるかどうか…??? おっと、それ以前に左側の車に気を取られていて、前方の自転車に気付かずそのまま… なんて可能性も…(おいおい…)