仏像つながりで、法隆寺の救世観音像です。
夢殿の本尊「救世観音像」は聖徳太子等身の像と言われ、
明治初年までの数百年間、白布にくるまったまま秘仏とされてきました。
現在は春秋の特別な期間だけ公開されています。
ちょうど今4/11~5/18まで、秘仏国宝救世観音像特別開扉でお目にかかることができます。
この像は体正面のみで、胴体は中空で背中が無い。
また光背(観音像のうしろの飾り)はふつう支え木によって固定されますが、この像は後頭部に釘で打ち込まれています。
厨子の中にぴったし納められているので正面しか見えないだろうけど。
光背の模様は浮彫りで5つの部分に区切られています。
中心に蓮華、その外側に6龍が絡まった模様はたいへん珍しいものだそうだ。
紀元前4世紀ぐらいからの、とても古い龍模様を伝承するものだそうで、敦煌壁画、日本の多くの金銅仏光背にもみられない特異なものらしい。
冠の一番上にあるマークは、ペルシャ王族の印にそっくりな月と日のマークだとあるサイトにのっていた。
こうしたことを聞くと実際確かめたくなる。
梅原猛著「隠された十字架~法隆寺論」の陰謀説を感じてこようかな。