この映画は今春映画館で上映されてました。
TVコマーシャルで、中谷美紀さんのウェディング姿を見た方もおられるかも。
CMで見たときは、とても映画館に足を運ぶ気にはならなかった。
ところがイタリアへエミレーツ航空を利用したので、
時間をもてあまし、もう見たい映画ないわぁ~、
まぁこれでも見るかと選んだのが『阪急電車 片道15分の奇跡』でした。
学生時代、関西学生バトン連盟の合同練習が関西学院大学でよく行なわれたため、第二の母校というぐらい関学へ通いました。
ですからこの映画の舞台となる阪急電車今津線はよく利用したものです。
その懐かしい渋い臙脂色の阪急電車に、ウェディングドレス姿が奇天烈すぎて、この映画本来のいい味を予告CMは引き出せてなかったなと思います。
普通日本では英語やフランス語を耳で聞きながら日本語の字幕を読んでます。
しかし日本映画の場合、耳で日本語を聞きながら、英語の字幕を見ます。
なんで花嫁さん 泣いてるの?
和文英訳が面白くて2回も見てしまった。
私でよかったら聞かせてもらうわよ
みたいな日本語だったような。
すでに帰国後1ヶ月ほど経過し正確な台詞忘れてしまいました。
片道わずか15分のローカル電車を舞台に、
そこに乗り合わせた人々の悲喜こもごもの人間模様を綴る群像劇。
後輩に婚約者を寝取られたOLの役を演じるのが中谷美紀。。
元婚約者と後輩の結婚式にウェディング姿で出席し途中退席した帰りの電車です。
宮本信子のおばあちゃんとその孫役、芦田愛菜のやりとりを
電車に乗り合わせた客が周りで眺めています。
カレシのDVに悩む女子大生。
セレブ気取りの奥様たちとの付き合いに疲弊する平凡な主婦。
おしゃれな大学になかなか馴染めない地方出身の男女学生。
年上の会社員と付き合いながら、憧れの大学を諦めきれない女子高生。
電車内という限られた空間で、それぞれの人生がほんのちょっと重なり合い、影響し合い、そして離れていく…。
映画の公式サイト、ストーリー紹介は次の文章から始まります。
「名前も知らない人達は、私の人生に何の影響ももたらさないし、
私の人生も誰にも何の影響もあたえない…
世界なんて、そうやって成り立っているんだ…
そう思ってた…でも…」
泣いていいのよ、でも自分で涙をとめることのできる女性になりなさいよ
想像以上にいい映画でした。
今月末DVDが発売されるそうですし、
レンタルでもチャンスがあれば、おススメです。