<金曜は本の紹介>
幻の時刻表
戦前の時刻表を基に、今では「幻」と化した路線の面影をたどる試みです。
第1章では、幻の「東京発パリ行き」ということで東京からパリまで昭和12年1月にタイムスリップした気分で紙上旅行を味わえます。
東京から下関で関釜フェリーに乗って釜山に渡り、朝鮮の鉄道からシベリア鉄道に乗り換えて、モスクワ、ワルシャワ、ベルリン、パリへと行きます。
シベリア鉄道内部については「林芙美子」の「三等旅行記」を引用していますし、夢の超特急「あじあ」についても詳しく書かれています。当時の状況が分かりなかなか面白いです。
そして気になるお値段ですが、東京~ロンドン旅客運賃は1等795円、3等390円で現在の価値でそれぞれ159万円、78万円とのことです。
なお、「林芙美子」の「三等旅行記」では下関~パリで3等の寝台券なし・食事あり・チップなどありで約379円25銭とのことです。
第2章以降は、日本本土国内線の話や沖縄の話、台湾の話、樺太の話などもあります。鉄道ファンにとってはたまらない一冊だと思います。お勧めな一冊です。
第1章 幻の「東京発パリ行き」時刻表
・昭和12年1月
・「富士」と「櫻」
・食堂車とシャワー
・社内のマナー
・大陸への入り口-関釜連絡線
・「ひかり」と「のぞみ」
・朝鮮の鉄道
・理想の都-新京
・エキゾチックな都会-ハルピン
・鉄道会社という名の権力機関-満鉄
・夢の超特急「あじあ」
・放浪作家が描くシベリア鉄道の内部
・革命から20年後のモスクワ
・第2次世界大戦前夜のベルリンとパリ
・帰路もまた長旅
・〆ておいくら?
【コラム】日本の時刻表史①
第2章 本線-支線「逆転」物語
・本線と支線の区別がなかった
・遠回りしていた東海道線
・人が押す鉄道
・貫一、お宮はどうやって熱海へたどり着いたのか
・国に吸収された軽便
・支線に「転落」した御殿場線
・日豊本線と肥薩線
・廃線めぐりのメッカ-志布志線
・住民の願い叶わず廃線-妻線
・国鉄とともに終焉-古江線、山野線
・長崎本線と大村線
・山陽本線と柳井線
・エリート、転落す
【コラム】東海道線の「渡し船」
第3章 消えた盲腸線をたどる
・戦争と鉄道
・有馬を一大温泉地へと発展させた路線
・公営ギャンブルの聖地どうしを結ぶ路線
・廃線ウォッチング①-下河原線
・スワローズファンを三カ月だけ運んだ路線
・廃線ウォッチング②-武蔵野競技場線
・SLの運行が往時の面影を留める-川俣線
・冤罪事件の舞台
・盲腸線に出戻り-札沼線
・盲腸が二つある線-興浜線
・AB線
【コラム】時刻表でたどる森鴎外の小倉行第
4章 「国鉄」になった私鉄たち
・戦中に強制的に国有化
・「強盗」と「ラッパ」
・南部鉄道から南武線、五日市線へ
・青海電気鉄道が青海線に
・幻のまま国有化された私鉄-奥多摩電鉄
・革新的だった「宮電」
・秋保電気軌道と松島電車
・南海を国有化しそこねたことから生まれた阪和電鉄
・関西の私鉄に伝統のサービス合戦
・相模鉄道が相模線に
・飯山鉄道が飯山線に
・社長としての田中角栄
【コラム】日本の時刻表史②
第5章 日本の旧領土などを走っていた路線
・沖縄にも電車があった
・今こそ路面電車の復活を!
・台湾の鉄道
・中華民国の鉄道
・樺太の鉄道
・樺太で傷心を癒した宮沢賢治
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<今日の独り言>
14ヶ月の息子に初めてすべり台を滑らせました。うれしそうでしたね^_^)
幻の時刻表
戦前の時刻表を基に、今では「幻」と化した路線の面影をたどる試みです。
第1章では、幻の「東京発パリ行き」ということで東京からパリまで昭和12年1月にタイムスリップした気分で紙上旅行を味わえます。
東京から下関で関釜フェリーに乗って釜山に渡り、朝鮮の鉄道からシベリア鉄道に乗り換えて、モスクワ、ワルシャワ、ベルリン、パリへと行きます。
シベリア鉄道内部については「林芙美子」の「三等旅行記」を引用していますし、夢の超特急「あじあ」についても詳しく書かれています。当時の状況が分かりなかなか面白いです。
そして気になるお値段ですが、東京~ロンドン旅客運賃は1等795円、3等390円で現在の価値でそれぞれ159万円、78万円とのことです。
なお、「林芙美子」の「三等旅行記」では下関~パリで3等の寝台券なし・食事あり・チップなどありで約379円25銭とのことです。
第2章以降は、日本本土国内線の話や沖縄の話、台湾の話、樺太の話などもあります。鉄道ファンにとってはたまらない一冊だと思います。お勧めな一冊です。
第1章 幻の「東京発パリ行き」時刻表
・昭和12年1月
・「富士」と「櫻」
・食堂車とシャワー
・社内のマナー
・大陸への入り口-関釜連絡線
・「ひかり」と「のぞみ」
・朝鮮の鉄道
・理想の都-新京
・エキゾチックな都会-ハルピン
・鉄道会社という名の権力機関-満鉄
・夢の超特急「あじあ」
・放浪作家が描くシベリア鉄道の内部
・革命から20年後のモスクワ
・第2次世界大戦前夜のベルリンとパリ
・帰路もまた長旅
・〆ておいくら?
【コラム】日本の時刻表史①
第2章 本線-支線「逆転」物語
・本線と支線の区別がなかった
・遠回りしていた東海道線
・人が押す鉄道
・貫一、お宮はどうやって熱海へたどり着いたのか
・国に吸収された軽便
・支線に「転落」した御殿場線
・日豊本線と肥薩線
・廃線めぐりのメッカ-志布志線
・住民の願い叶わず廃線-妻線
・国鉄とともに終焉-古江線、山野線
・長崎本線と大村線
・山陽本線と柳井線
・エリート、転落す
【コラム】東海道線の「渡し船」
第3章 消えた盲腸線をたどる
・戦争と鉄道
・有馬を一大温泉地へと発展させた路線
・公営ギャンブルの聖地どうしを結ぶ路線
・廃線ウォッチング①-下河原線
・スワローズファンを三カ月だけ運んだ路線
・廃線ウォッチング②-武蔵野競技場線
・SLの運行が往時の面影を留める-川俣線
・冤罪事件の舞台
・盲腸線に出戻り-札沼線
・盲腸が二つある線-興浜線
・AB線
【コラム】時刻表でたどる森鴎外の小倉行第
4章 「国鉄」になった私鉄たち
・戦中に強制的に国有化
・「強盗」と「ラッパ」
・南部鉄道から南武線、五日市線へ
・青海電気鉄道が青海線に
・幻のまま国有化された私鉄-奥多摩電鉄
・革新的だった「宮電」
・秋保電気軌道と松島電車
・南海を国有化しそこねたことから生まれた阪和電鉄
・関西の私鉄に伝統のサービス合戦
・相模鉄道が相模線に
・飯山鉄道が飯山線に
・社長としての田中角栄
【コラム】日本の時刻表史②
第5章 日本の旧領土などを走っていた路線
・沖縄にも電車があった
・今こそ路面電車の復活を!
・台湾の鉄道
・中華民国の鉄道
・樺太の鉄道
・樺太で傷心を癒した宮沢賢治
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<今日の独り言>
14ヶ月の息子に初めてすべり台を滑らせました。うれしそうでしたね^_^)