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軍師の死にざま(末國善己 編)

2007年04月27日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

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 この本は、戦国時代に活躍した軍師を主人公にした時代・歴史小説の傑作をセレクトしたものです。

山内鹿之助が毛利の大軍と戦った1570年頃から、本多正純が更迭された後に失意の中で亡くなった1637年までを11の短篇でたどっています。

 戦国時代好きな人には堪らない本だと思います。とてもオススメです!


 特に面白かったのは、武田信玄の軍師として有名な山本勘助の意外な正体を描写した新田次郎の「まぼろしの軍師」ですね。妙心寺で修行する勘助の子の鉄以のところへ、勘助のことを知る老武士が訪ねて来ます。そしてその老武士は、勘助がいかに信玄から信頼されていたかを語り、その勇名が伝わっていないのは、勘助が信玄直属の「陰の軍師」だったためだと言い残して亡くなります。やがて父の事跡を訪ねるため、鉄以は諸国行脚の旅にでますが、勘助の意外な正体を知ることになります。もしかすると、この説が真実に近いのかもしれません。


 それから、柴田錬三郎の「竹中半兵衛」も面白かったですね。竹中半兵衛は史実では若く病死したこととなっていますが、この物語では大阪夏の陣の頃にもまだ生きていて、竹中半兵衛に仕えた忍び集団が、豊臣秀頼の子・国松を誘拐する場面から始まります。

 そして、もう1つ面白かったのは、南條範夫の「天守閣の久秀」で、松永久秀が信貴山城で死を目前にして、自身の半生を述懐していくものです。この人ならあり得そうな考え方で面白いです。


<目次>
雲州英雄記 池波正太郎
鴛鴦ならび行く 安西篤子
城を守る者 山本周五郎
まぼろしの軍師 新田次郎
竹中半兵衛 柴田錬三郎
天守閣の久秀 南條範夫
黒田如水 坂口安吾
くノ一紅騎兵 山田風太郎
軍師二人 司馬遼太郎
権謀の裏 滝口康彦
戦国権謀 松本清張
編者解説 末國善己


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<今日の独り言>
 街を歩いていると、安田大サーカスのヒロくんと団長を見つけました!しかし急いで近づくと、別人でした^_^;) うーん・・・遠くから見ると本物のように見えたんですけどね・・・

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