午前中は吹雪。
午後からはしんしんと雪が降り積もっておる。
今年はとにかく凄い雪なのだ。
どれぐらい凄いかって、まぁ説明するのも面倒なくらい凄い。
この地で生まれて育ったご近所の皆さんが「今年は凄い」っていうんだから、凄いのじゃ。
つまりは御年90歳のじっちゃんが、浅田真央にモッコリしちゃうぐらい凄いね。
どうだぁ!!凄いだろ!?
そんなこんなの一日、きのうの朝刊は「東証 信用取引規制強化へ」と一斉に伝えておった。
これ15年ぶり、つまりはバブル以来のことじゃという。
信用取引とは、保証金を担保に、「買いの資金」か「売り(空売り)の資金」を証券会社から借りて株の売買をする取引のこと。
つまりは、少ない資金で大きな取引ができるのが信用取引。
大儲けもできるけど、大損してすっからからんになる可能性もある取引のことだ。
なんでこの信用取引を規制するかというと、相場が加熱気味だから、ちょいと冷やそうってことだ。
そういうからには株式相場がかなり過熱してきておると判断したってことだね。
おぢの感触から言えば、いまはバブルの入り口。
東京証券取引所も似たり寄ったりの判断ってことだ。
これから株式市場も土地もさらに右肩上がりで急上昇する可能性は大きい。
なんでかってえと、カネがジャブジャブ余っておるからだ。
バブルの頃と同じくらいにね。
しかしこれをコントロールするのが国の中央銀行(ニッポン国では日銀)の役割だ。
この中央銀行は、どの国でも独立した機関で、独自の判断で経済をコントロールしておる。
あっ、共産国以外はね。
日銀だって東証に上場しておる一企業じゃもんね。
金がジャブジャブ状態だから、その日銀は、いま行っている「量的緩和」をそろそろやめなきゃと思っておる。
ところが政府は、「まだまだ不景気だからさらにこれを継続したい」と言っておる。
確かに景気回復は、地方には及んでいない。
でも日銀に干渉して政府が「量的緩和」を「さらに継続せい!!」と言ってどうなるってぇの?
株と土地の異常な高騰、つまりはバブルがやってくる。
「量的緩和政策」は金融機関が資金調達し易いようにと、ごく低金利(ほとんどゼロ)にして、資金量を豊富にする政策で、01年から日銀がデフレ対策として行なっておる。
このため、預貯金の金利はほとんどゼロとなり、年金生活者の生活を直撃しておる。
一方、金融機関は儲けを膨らませ、不良債権処理もほぼ終えた。
経済はほぼ健全化した、とおぢは思う。
前にも書いたように「誰かがデフレは終了した」と宣言したら、デフレは終わる。
各種の指標にもその傾向ははっきり出てきた。
つまり物価が少しずつ値上がりしだしたってことだね。
ところがどうやら、デフレを終わられたくない人たちがいる。
終わらせたくない、というより「デフレは終わった」と宣言して花道を飾りたい人がおるようだ。
なにを隠そう小泉あんちゃんだ。
デフレを収束させた総理として後世に名を残そうってことかも知らん。
来年9月に辞めるからその前に宣言して大宰相とでも言われたいんじゃろう。
ほかにもこの量的緩和をもうしばらく継続させたいお方もいる。
ニッポン株を購入しておる米国資本とすっかりその手先となっておる竹中じゃ。
もっとも、おぢも株を買っておるゆえ、カネ余り、カネ・ジャブジャブ状態は歓迎だ。
しかしそうも言っておられん。
FRB(連邦準備制度理事会)議長のグリーンスパンはアメリカの中央銀行の議長だ。
あたり前だが、FRBは独立して経済をコントロールしておる。
大統領だって干渉できん。
あやうい米国経済を旨くコントロールしてきた手腕には、世界中が賞賛した。
この人ももう辞めちゃうけどね。
ところがニッポン国では中央銀行である日銀が、その政策を独自に決められんようだ。
ようするに政府の言いなり。
これって独裁国家、共産主義国じゃんか。
いまバブルの入り口に差し掛かっておる。
穏やかで安定的な経済成長がどう考えても正しいけど、今の状態はとても危うい。
「政治の思惑が、経済を支配」しようとしておるからじゃね。
失われた15年のもの間、企業と働く人々が多くの血を流して復活しようとしておるニッポン経済を、ひとり首相の功名心と米国資本のために、またもやぐじゃぐじゃにしちゃっていいのかねぇ。
まぁ皆さん、そんなことなんで、株を買って、儲かったらトットと逃げる算段で、「デフレ終息宣言」待ちましょうね。
それが更なるスタートなのか、奈落への一丁目かは、わかりませんがね…