写真の看板が立っておるのは、温泉「ゆころ」駐車場前。
ニッポン国では「売り地」「土地売ります」って表記するもんだったけど、きょうびニセコ界隈では事情はちょと違う。
売る方も買う方も外国人じゃ。
不思議な光景だね。
この看板のすぐ隣では、オーストラリア人オーナーの建物が、突貫工事で建築中。
元気なニセコ・倶知安を代表するような風景じゃ。
それでも浮かれ気分はまだない。
この先5年や10年、この元気が続くんじゃなかろかねぇ。
スキーの帰り、不思議な光景を見ちゃった。
スキー場そばにかけソバが100円というお店がある。
ひょいと覗くと、客の8割がたがオーストラリア人。
紅毛碧眼のにーちゃん、ねーちゃんがそろってエビ天ソバなど食しておる。
入店すると、写真など撮りっこしながら、いかにも楽しそう。
トッピングのエビ天だけを別に購入し、醤油かけて食べてる美人もいたね。
そばつゆをレンゲですくって飲んでるあんちゃんもいた。
100円ソバたって、そりゃまずいわきゃない。
格段に旨いってわけでもないけどさ。
おぢのつたない海外経験でも、地元の一般人が食しておるものはそこそこの味ってことになっておる。
店で働くおばちゃんも客あしらいは慣れたもんで、「ナンバーファイブ、テンプラソバァ、オッケー」てな調子。
客のオーストラリア人も「アリガトゴザイマ~ス」とかいっちゃって和やか、ほのぼのだ。
どうせ夜はゴージャスに食事を楽しむ。
昼は、チープだけどエキゾチック気分のソバでも食ってみるか、ってなとこだろう。
ここで味覚えたら、高級手打ちソバにもトライしてみるかもね。
日本食は寿司やテンプラだけじゃない。
チープな庶民の味を楽しんでおるオーストラリア人はとっても好ましい。
見ていたこっちもとっても嬉しくなってきた。
小さな田舎町の倶知安と、どでかい田舎のオーストラリア、案外波長が合うのかも。