夕張市が財政再建団体になったという。
企業に例えると、倒産だそうだ。
負債総額は約600億円だ。
本州のお方なら、夕張市などというから大きな街かと思う向きもいるかしらん。
実際は、人口1万3千人の小さな町。
わが倶知安町が人口1万5千人ゆえ、市とは名ばかりなのじゃ。
夕張はかつて炭鉱の街として栄えた。
北海道の最初の鉄道は、小樽の手宮から札幌間。
目的は夕張の石炭を小樽から運び出すためじゃった。
この鉄道開通は、日本最初の鉄道、新橋-横浜間の次の次、全国で3番目という早さだ。
国策として、いかに石炭が重要視されておったかがよく分かる。
だから炭坑夫は金回りもよく、街は活気に溢れていた。
映画館が立ち並び、札幌とほぼ同時か、時には札幌より早く新作映画が上映されていたという。
昭和30年代の楽しみといったら、映画だもんね。
だけども、相次ぐ大規模な炭鉱事故、そして国のエネルギー政策が石炭から石油へ大転換したことで、どんどん寂れていっちゃった。
その後の話題といえば、映画「幸せの黄色いハンカチ」の舞台ぐらいか。
名物市長と言われた中田鉄治氏は、ゆうばり映画祭、ゆうばりメロンなどなど、町おこしのアイデアをどんどこ出した。
その一方、市の財政は悪化の一途を辿った。
その中田氏も03年に亡くなり、町はとうとう倒産じゃ。
北海道の市町村は、どこも財政状態は夕張と似たり寄ったり。
次にどこが倒産してもおかしくない。
っていうか本家の「北海道」だって危ないのじゃ。
これから夕張市では、議員、職員、その他もろもろの贅肉をどう落とすか、道内市町村は固唾を呑んで見守っておる。
夕張の再建が、サンプルとなるだけに、きっちりやっていただきたいもんじゃ。
って言っても、役人のやることだしなぁ~
あんまり期待はできませぬ。
ところでおぢは、かなり宝くじに期待しておったけど、またも「残念!!」でござった。
お役人のやることは、宝くじ並みに期待せんことにいたします、です。