毎朝ストーブを燃やす日々でござります。
一日、せいぜい薪を2~3本焚く程度ですが、これで十分暖かです。
我が家の薪は、木の根っこ、いわゆるどんころですので硬くて火持ちがよいですよ。
さて、2010年にニセコアンヌプリスキー場近くに「カペラニセコ」とかいうチョー高級リゾートができるのだそうだ。
ホテルが71室で、あとは分譲。
値段の安いほうからアパートメント、タウンハウス、ヴィラっていう3つのレジデンスがあって、値段は1億円弱から3億円ぐらいになるのだそうだ。
このレジデンスが150あるってんだから、とんでもない規模です。
ほかにウエディングチャペルがあって、駐車場はすべて地下で、レストランが二つあって、三つ星ホテルを目指すのだそうだ。
凄いぞぉ!!
建て主は、ここんとこニセコで活躍中の香港資本。
販売ターゲットは、香港、シンガポール、台湾、マレーシアの富裕層とか。
そりゃそうだ。
世界中でいまお金があるのはアジアと中東、ロシア。
アメリカ、ヨーロッパには、今こんなものを買う余裕などありませぬ。
サブプライム問題をきっかけとした金融危機で、アメリカやヨーロッパの銀行はバタバタ潰れ、不動産関連企業もいつ潰れるか、恐怖のどん底状態なのじゃもんね。
カペラニセコの販売ターゲットがアジア中心ってのは、ほかに受け皿がない、ってことでもありまする。
ただねぇ、こういう分譲型のホテルって、どっかで見たことない?
そうそう、トマムじゃね。
今回の設計は、あの有名な安藤忠雄建築事務所だそうです。
トマムの「水の教会」という美しい建物はこの建築事務所の設計でした。
なんとも美しい教会で、「あそこでいつか…」って夢見たこともありましたです。
ムフッ!!
トマムが出来たとき、ニッポン国は「金満ニッポン」などと揶揄されたチョー成金状態でござりました。
トマムスキー場にはツインタワーってのが出来て、確か片方が分譲で、申し込みが殺到し、即完売状態だった記憶があります(間違ってたらおせーてね)。
で、その後はご承知のとおり、いまはルスツリゾートが細々と運営しているんでしたかね。
もっとも、スキー場としての魅力は、元々ニセコとは比較にならないレベルでしたし、ターゲットも大金持ちだけを狙ったものでは、ありませんでしたから、ちょと違うか?どうじゃろ?
洞爺湖に巨大ホテルが出来たのもこの頃でしたか(間違ってたらおせーてね)。
拓銀を葬った元凶のひとつでもござりました。
このホテルもその後のことはご承知のとおり、不死鳥のようによみがえり、今回サミットで復活を世界にアピールしましたです。
メデタシ、メデタシ。
ということで、今回もいつか来た道となるのでしょうか?
それとも大繁盛でニセコ地域は大活況となるのでしょうか?
一点だけ疑問だったのは、分譲のレジデンス利用者の6割から7割がニッポン人観光客っていう見込み。
チョー高級なレジデンスを利用するニッポン人がそんなにいるのかねぇ?
かつて、1億総中流と呼ばれた豊かなニッポン国なら利用者はいたろうけど、いまや派遣労働で疲弊した大貧乏国民がごっちゃり!!
規制緩和と構造改革は大事です。
そして、これをしなけりゃニッポン国はこの先生き残れないのだけれど、きっちりした目標を持たずに、進む方向を間違うと、こうなります。
いわゆる官僚の言いなりだとこの始末じゃ!!
ニセコアンヌプリのこの大計画、やるからには、とにかくきっちりやり遂げてほしいです。
途中で放り投げてトンズラするのが、一番困る。
完成すれば、あとは潰れても何しても、安藤忠雄建築事務所のすばらしい建築ですから、誰かが継続して経営する可能性は大!!
つまりは、2代続けて途中で仕事を放り投げた、どこぞの総理大臣みたいにならないことだけ、「♪わたし、祈ってます~」
チャンチャン!!