おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

5年、一回り

2008年10月23日 | Weblog

きのう「寒さがキタァー!!」などと書いたけど、朝だけでした。
日中は気温がドンドコ上がり、ポカポカ陽気、半そでTシャツで過ごしました。
どないなことになっておるのかねぇ。

過日、この道30年というベテラン不動産関連会社の社長さんは、「5年で一回り」と言っておりました。
好景気5年、不況5年ってことです。
その伝でいくと、オーストラリア人によるニセコの不動産バブルは、今年で終了ってことなのだそうでござります。

まず間違いのないところでしょうね。
なんてったて、まずは融資をしてきた銀行そのものが危ない時代です。
ちょっとでも危ないところには、お金など貸す余裕などないのです。
やることといったら「貸し渋り」と「貸し剥がし」。

銀行員ではありませんのでよく分かりませんけど、順番でいうと、衣食住関連とか、製造業とかに融資して、一番最後のほうにくるのがリゾート産業への融資。
ようするに「貸し渋り」や「貸し剥がし」をしなきゃならんわけで、リゾートなぞに金など出す余裕などあるはずもありません。
このあたりは、素人でも分かります。

なにせ、ご当地の通称ひらふ地区のここ数年の土地の価格は、ニッポンのバブル期とほぼ同じレベルまで急騰いたしました。
最もお高いところで、坪単価が80万円近いのですから、どっからどうみてもバブル。
年間を通じて大勢の観光客が世界中からごっちゃりやってくるなら、坪80万円の土地に何を建てても儲かるのでしょう。

ところがじゃ、このニセコ界隈ときたら冬の間のわずかな期間、せいぜい3ヵ月しか人が来ないのです。
そんな偏った場所ですから、坪80万円なんて値段は、どこをどう繕ってみても説明がつきませんです。
だから「地球が温暖化してもニセコだけは雪が降る」なんてヨタ話が出てくるんでしょうね。

「屁理屈を言い出したら、もうそこでバブルは終わり」。
バブルに踊ったころのニッポン国と「合わせ鏡」状態です。
これからは、ナマンダーナマンダーとお経でも唱えるしかありませんです。

上にも下にも行き過ぎるのが資本主義の常ですね。
ひらふ地区は工事、工事で凄いことになってますが、いつこれがピタリと止むか、怖いよぉ…