おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

世界恐慌

2008年10月30日 | Weblog
寒い朝です。
雪は降ってませんがね。

「中国はニセ食品、アメリカはニセ金融!!」
…と吐き捨てたのは株で大損したという香港の投資家。
きのうのTBSテレビ水曜ノンフィクションでやってました。
けだし名言じゃ。

このニセ金融のアメリカンさんの片棒担いだお方といえば竹中平蔵じゃ。
最近はさっぱり姿を見せません。
こらぁ、竹中平蔵!!
逃げまくりかぁ!!出てきて、この始末ちゃんと説明せんかい!!
このアメリカの提灯持ちめ!!

もしかしたら、本人もアメリカの金融がこんないい加減なものだとは知らなかったかもしれませんがね。
だけども小泉あんちゃんとともにアメリカのお先棒を担いだ張本人の一人には違いありません。
安全な郵便貯金から怪しい債券に切り替えてしまったお年寄りにどう説明するんかねぇ。
貯蓄こそニッポン人の美徳でござったし、だから今回の恐慌でもニッポンだけ傷が浅いのじゃないのかね。

今回の怪しい金融商品を発明した方々の中には、以前のノーベル経済賞を受賞した方もおるそうな。
だけど今年のノーベル経済賞の受賞者って知ってます?
これを大批判しておるお方なのよ。
なんて皮肉かしらん。

なんにも製造しないトンでも金融国家となったアメリカ。
それがもっと進んだアイスランドは破たん状態だそうだ。

今週号の週刊現代の「株価暴落はもう一度やってくる」の勝谷誠彦さんと慶大准教授・小幡績さんの対談が面白い。
小幡さんいわく「…旧来のバブルを超えた21世紀型バブルの到来をまざまざとみせつけられました。その特徴は、プロの投資家がバブルをバブルと認識しながら、そのバブルの波に乗り続けるということにあります」

なるほどねぇ、バブルと知っててやってるんだ。
「ニセコの不動産バブル」とまったく同じじゃね。

「いまの投資家は、プロであればあるほど『儲かれば何でもよい』という下品な真理に忠実になっています。中略…一番簡単に儲かるのはバブルなんです。これほど短期間に資産価格が上がるイベントはない」と喝破してます。

小幡さんの「すべての経済はバブルに通じる」(光文社刊)は読まねばなりませんんぞぉ。
なにせバブルは「ねずみ講」と同じ構造だというのじゃ。
最初に参加した投資家が大儲けして、遅れてきた人が損をする仕組みだそうだ。

首都圏でつい最近崩壊した「不動産ミニバブル」もこれから崩壊の憂き目に会う「ニセコ不動産バブル」も同じなのじゃ。
いずれもねずみ講ってこと。
ごく一部の人たちが引っ掻き回して大儲け、そしてバブル崩壊後は一般人までもが被害をこうむる所業は、行き過ぎた自由経済ってことじゃ。

資本主義はいまや大暴走して、大貧民と大富豪ばかりになっちゃったね。
古きよきアメリカの中産階級がなくなっちゃった社会だもんね。
一億総中流のすばらしきニッポン国もいずこへ…
おかげで共産党が元気になるわけじゃ。

こうなるとベルリンの壁の崩壊、東西冷戦の終結が、よかったのか、悪かったのか。
資本主義と共産主義が共存してたほうが、庶民には微妙によかったのかもしれませんぞぉ。
資本主義の大暴走に歯止めをかけて、健全な発展に導く道を、これから模索しないとダメなのかねぇ。
21世紀って、想像してたよりたいしたことないね。
多くの市民がもっと豊かで幸せになる社会が21世紀だと思ってましたけど…

道は遠いのぉ…
麻生ぼっちゃんは、景気対策優先で選挙先送り、だけどこれは名目じゃ。
実態は自民党下野が確実だからなのじゃ。
瀕死のアメリカだって、いま選挙中だぜぇ。
なんだかねぇ。