おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

盲腸の手術代が130万円って…

2008年11月03日 | Weblog

どよんとした天気の朝でござります。
寒くはないけど、いまにも雪が降りそうな気配です。
気温は高いけどね。

読みましたよ、「貧困大国アメリカ」。
どもこもなりませんね、あの国は。
国民健康保険のないアメリカでは、表題のように、一日入院の盲腸手術に130万円かかるのだそうだ。

でもって、医療費が払えずに自己破産に追い込まれる人も多数だという。
おまけに医療過誤の増加。
理由はというと、「市場原理を医療現場に放り込んだ結果」なのだそうだ。

ようは竹中平蔵さんなんかが標榜する「新自由主義」では、実は政府が介入しないことで、医療費が増大し、不安定な医療供給が行われておるのだそうだ。
つまりは、絶対に「市場原理を入れてはいけないのが健康保険制度」だそうだ。

おまけにいまのアメリカでは、戦争さえ民営化。
兵士ではない、貧困層の一般人が戦場に狩り出されておるそうな。
おまけに「落ちこぼれゼロ法」という名の裏口徴兵制度まであるのじゃ。
徴兵制度は廃止されたはずなのにね。

ようは貧困層を兵士としてリクルートする仕組みがあって、貧乏人の個人情報は筒抜けになり、これを元に徴兵しちゃう。
口説き文句は「健康保険に入れますよ」「大学の学費免除しますよ」って、実は大嘘こいて、リクルートする。
これが国のやることだから驚いちゃう。

「労働の再配分より、生産」「平等よりも自由競争」。
これがサッチャー、レーガンに始まった新自由主義でした。
そして行き着く先が、アメリカの総貧困化と今回の世界金融危機じゃ。

なんとまぁ。
おぢも「小さな政府」が正しいと思っておったけど、アメリカの惨状を「貧困大国アメリカ」で見ちゃうと、ありゃりゃと思いますです。
少なくても、「健康保険」はけっして民営化してはいけませんね。

今回の金融危機で、超大国の座から滑り落ちたアメリカが、オバマの下でどう再生するのか、しないのか。
いずれにしろ、新自由主義などというもんは、終焉のときを迎えていただかなきゃ、どもこもなりません。
ねぇ、竹中さん!!