あれこれ朝のルーチンをこなして白湯を呑んでおります。
そんな午前6時の気温はマイナス2度。
予報によると、きょうは寒冷前線の影響で「曇りのち雨」のお天気だ。
あすはいよいよご当地でも雪が降るらしい。
平地の雪、ずいぶんと遅いことになっております。
さて、
日ロ首脳会談が14日シンガポールで開かれたそうだ。
この席上、1956年の日ソ共同宣言に基づく「交渉の促進」に合意したそうだ。
そもそもニッポンが領土問題を言うときの北方領土とは、歯舞、色丹、国後、択捉の4島を指します。
日ソ共同宣言における領土問題とは「外交関係回復後も平和条約締結交渉を続ける」「平和条約締結後に、ソ連は日本に歯舞群島と色丹島を引き渡す」というもの。
ようは平和条約を締結したら2島だけ返しますって話なのだ。
だけどニッポンとしては、1993年の日ロ合意(東京宣言)に基づいて、北方4島の帰属交渉を続けてきた。
一方、プーチン大統領は国後と択捉の2島が入っていない1956年の日ソ共同宣言だけが「交渉の基礎」だとしてきたわけ。
だから噛み合わなかった。
今回は2島の帰属交渉について話し合いを促進しますってことになったというのです。
これは前進したってことになるのか?
東京新聞電子版によるとモスクワ大学の教授はこう語っておるという。
「日本が国後、択捉二島の返還要求をやめて歯舞、色丹2島で(領土問題の)終止符を打つと表明しない限り、ロシア側は交渉を進めないだろう」というのだ。
ようするに、歯舞、色丹の「2島返還で領土問題は終了」とニッポンが言わない限り、交渉は進まないというのだ。
言い換えれば、ニッポンが「2島でOK、これで終わりです」と言えば2島は還って来るらしい。
菅官房長官は「2島を先に返還してから次の2島」とか申しておるけど、ロシア側の思惑はそうではないのだ。
さらにこの大学教授はこうも申しておる。
プーチンは以前から「引き渡される2島の主権が日ロどちらに属するかなどの条件などについて書かれていない」と強調しておったそうだ。
だから2島を返還するにしても、「主権」がないままという意味不明の返還もあるってことだ。
そこには、歯舞と色丹に米軍の基地を置かれては困るということもあるようだ。
そうなると、日米の地位協定が絡んでくるからややこしい。
この問題、沖縄を取り巻く基地問題とも密接に絡み合うことになるというのです。
さらに、ロシア外交筋は「平和条約締結には日本側が、第二次大戦の結果、合法的に旧ソ連(ロシア)領になったと認めることがまず必要だ」と述べたという。
「第二次大戦の結果、4島は合法的にロシア領となった」なんてこと、ニッポンは認めることができるかね?
旧ソ連軍はニッポンに進攻してきたのは昭和20年8月9日のこと。
そして北方領土の占領はというと、ポツダム宣言を受諾してニッポンが降伏したのちの昭和20年8月28日以降なのだ。
なのに合法的ってねぇ、、、
交渉のハードルは、どう考えても「高過ぎ君」だと思うけど、どうよそのあたり???