午前6時を回っております。
曇り空でただ今の気温プラス20度だ。
きょうもご当地の最高気温は31度。
道内は6日連続猛暑日だそうで、こんな気温がこの先まだ1週間続く予想だ。
雨も降ってないわけで、この国の食を支える北海道農業、大丈夫なのか???
などと心配にもなってくる今日この頃でござる。
さて、
安倍政権下、菅義偉官房長官の肝いりだった「ふるさと納税」に異を唱え、左遷されたとされる元総務官僚の平嶋彰英さんの話が興味深い。
ふるさと納税に対して唱えた「異」とはなにか?
本人によると「自治体から寄付者への返礼品が高額化し、競争が過熱する懸念があった。私は総務省通知と法律で一定の歯止めをかける提案をしましたが、菅さんは『通知のみでいい』とおっしゃいました」そうだ。
ようは、官僚が「競争の過熱」を懸念して「一定の歯止め」を進言したために「左遷された」、ってことらしい。
人事で締め上げて、権力者の言いなりにするのでは、出世したい官僚はモノを言わなくなる。
こうしてできた権力者を、世間では「裸の王様」といいます。
官僚を使いこなしたとされる田中角栄は、官僚の皆さんの誕生日まで覚えて「人心を把握」したというのに、いやはやです。
さらに、
安倍政権が「7年8カ月の長期政権となったのは、直前の民主党政権が中長期的な政策課題について枠組みを作っていた点が大きかったと言えます。安倍政権は、民主党政権に支えられた側面があるのです」というからへぇ~となった。
安倍晋三さんが「あの悪夢の…」と繰り返してきた民主党政権が、実は、安倍政権を支えていたというのだから笑っちゃう。
かみ砕くと、野党だった自公両党との3党合意で、民主党が消費増税に道筋をつけたことだという。
「自民党内は明らかに『消費増税は世間の評判が悪いから、民主党政権にやってもらおう』という空気だったのです」という。
これにより民主党は多くの離党者を生み、政権はまたも交代して自公政権が復活する。
またアベノミクスの第2の矢「機動的な財政政策」も民主党が消費増税の方向性や東日本大震災の復興財源の枠組みを作ったためできたのだという。
加えて、
「コロナ対策でも、緊急事態宣言を可能とする特別措置法、国民への10万円給付に活用されたマイナンバー制度の整備」も民主党政権だという。
ようは政権にとって都合の悪い、国民受けしない政策は、ほぼ民主党政権下で下地が作られた、ってことらしい。
したたかな自公政権と、経験不足の民主党政権という構図が見えてくる。
それにしても、政治とは複雑怪奇なものだと、改めて思ったインタビュー記事なのでした。