グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

あしいれこん

2010年05月10日 | 歴史・文化
大島には“あしいれこん“(足入れ婚)なるものが存在していたそうであります。今では聞いたことがありませんが、全国でもそのような風習があったことは聞いたことがありました。

疑問に思ったのは郷土資料館にある家屋敷。

母屋があって同じ屋敷の土地に別棟の“隠居”成る建物があります。結婚すると両親は母屋から

隠居所に移るそうですが、右も左も分からないお嫁さんが新婚から母屋で切り盛りするのは大変だな…  と、我が事のように考えたのでしたが、実は実は“あし入れ”と言う秘密があったのでした。

婚姻は昔ほど同じ地域に限られていたそうです。
未婚の男女(もちろんですが)本人の意向も聞いたうえ(家の格式やもろもろもあったかもしれませんが)結婚がOKとなった場合(まだ結婚してないので婚約がなった場合でしょうか)

女の人は朝起きると婚家(まだ結婚していないけれど)に朝の支度に行きます。自分の朝食は実家に戻り済ますと、また婚家に行き朝の仕事にかかります。昼は実家に戻りお昼ごはんを食べ、午後はまたまた婚家に行き仕事をして夕食後実家に戻る。(夕食は実家で食べる)夜は実家で寝る。

これを早い人では6ヶ月、遅い人では1~2年。
本人がこれで嫁いでもOKと成ったら正式に『結婚おめでとう!』 と成るそうです。

でも、やっぱり結婚なんて出来ない!  としたらどうするのでしょうか? 
狭い地域の中で途中で止めることなんて なかなか言えないよね。(女の人は我慢したのかな)
我慢したのは婚家の人達だったりして!

“足入れ婚”がすべて同じとはいかなくても こんなことも在ったと郷土資料館に行ったとき思い出してください。

まあ、いろいろな人達が、沢山の時代を生きていたのだから沢山の人生があったことと思います。

私の ? が1つ解決しました。    (しま)
コメント
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