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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

景色は変わる

2013年11月22日 | ツアー
今日の午後、以前大島に住んでいたSさんが裏砂漠ツアーをリクエストしてくれたので、一緒に歩いてきました。

Sさんは1週間のボランティア滞在中。
その合間の半日です。

裏砂漠は天気はよかったのですが予想以上の強風でした。
時々よろけそうになるし…

櫛形山の山頂までは、風の音で声が聞こえないほどでした。

でも斜面を下ると、風は気にならなくなりました。

台風で削られて流出した穴だらけの軽い溶岩は、低い方に行くほど広がっていて、まるで川の流れのようです。人の拳サイズのものも混ざる溶岩がこれだけの量、水に浮いて流れたということに驚きます。

水で削られ垂直になった壁に、凹凸が刻まれていました。

「こんな凹凸、あったっけ?」

気になったので、以前の写真を調べてみました。

11月1日の写真では、やはりこんな規則的な凹凸はありません。
「あっという間に景色が変わるなぁ」

感心しながら歩いていたら、細かい溶岩が風で舞い上がって上から降ってきました。
パラパラ、パラパラ…絶えずそんな音が聞こえてきます。

砂粒~やや大きいぐらいのサイズのものが少しずつ崩れ落ちてきて、キレイな斜面を作っていきます。
そういえば台風26号前は、こんな角度の斜面にイタドリが生えていたような…?←記憶がおぼろげ。

「削られた山が元に戻ろうとしている!」と思いました。

こちらは11月18日の写真。


こちらが今日の写真です。(同じ角度でとれていなくてスミマセン)

明らかに、滑らかな斜面が増えています。
こうやって崩れにくい角度になるまで、形を変えていくのですね。

傾きはじめた太陽が、溶岩を照らしていました。

黒い溶岩が、輝いて見えました。

雨が作った道が、白石山に向かって伸びています。

道の片側にはトゲトゲの陰が続いていました。
こんな形の陰も、始めて見たような気がします。

以前見つけた“崩れ面にある水の穴(パイピングホール)”は、砂でどんどん埋まっていますが、よく探すとまだ見つかります。

「今のうちに写真に残しておこう」と思って写真を撮っていたら…
その横に茶色いおかしな形のものが目にはいりました。

何でしょう、これ?
これもまた、今まで見たことない…。

???
何がこんな形を作ったのでしょう?

頭の部分だけが地表面に出ているものもありました。

踏むとサクサク音がします。
なんだかとても不思議な感覚でした。

そして…11月1日に最初にこの場所に来た時よりも、えぐれた溝が上に伸びているような感じがしました。

このまま延びたら、外輪山の縁まで届くかも??

景色はどんどん変わっていきます。
風や雨や太陽の光や植物達が、一度きりの風景を見せてくれます。

それを感じられる大島は、本当にスゴイ場所だと思います。

(カナ)










コメント (2)
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