グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

自然公園(火山)を活用した観光振興モニターツアー

2017年11月09日 | 火山・ジオパーク
一昨日、昨日の2日間、自然公園(火山)を活用した観光振興モニターツアーに、ガイドとして参加しました。

ツアーのコースは、事前に行われたワークショップで参加者から出た意見の中から、「ドローン撮影」と、「古老(地元の人)の案内で、波浮港を歩く」の2つを組み込む・・・ということを基本に決定しました。

初日は三原山火口と裏砂漠をがっつり歩くチーム(ドローン撮影付き)と、あまり歩かずに元町溶岩や赤はげ、西側海岸、裏砂漠などに立ち寄りながら伊豆大島火山を感じてもらうコースに分かれました。

私が担当したのは、ドローン撮影を組み込んだ三原山のトレッキングコース。

火口は霧で底は見えませんでしたが、裏砂漠は広い景色が見渡せました。

ジオガイドのKさんがドローン担当。


みんなで輪になって、上空からドローン撮影。

かなり印象的な映像が撮れていました☺️

2日目は波浮港在住で、ご自身もツアーを行なっているジオガイドのKさんに、あんこ衣装で登場してもらい、古民家でお茶を飲んだ後、波浮港での暮らしを語ってもらいました。


昔は、この火口壁に作られた階段が主要道路で、今よりずっと狭かったことや…


船大工さんが家を作っていたので、昔の家は作りが似ていることなど、地元の話を聞きながら歩きました。


2日間とも2時間ずつ、桜島錦江湾GPの福島さんの進行でワークショップを行い、参加された旅行代理店やネイチャーガイド、メディアなどのモニターの方々から意見をききました。


ドローンについては、旅行代理店チームの中では評価が高く、料金設定の話まで盛り上がったようです。
一方で、ネイチャーガイドさんの多い私のグループでは、「音がうるさく説明が聞こえない」、「静かな自然の雰囲気が壊れるので、ない方が良い」など、「音」に対する厳しい意見が複数出ていました。

全体を通して圧倒的な人気は三原山と裏砂漠でした。
理由は「他で見られない景色だから」。
地層切断面も「ここにしかない景色」という理由で人気でした。
(「ここだけ」はキーワードですね)

波浮港は「魅力的」という意見が多いものの「全く魅力的ではない」という厳しい意見も(^_^;)
街並みが、やや統一感に欠け、案内所やカフェの設置が必要との声が多かったです。

「浴衣で写真を撮ってPRしても良いのでは?」という意見もあり、なまこ壁やガス灯、旅館の玄関、ちょっとした小道などを背景にすれば、外国人に受けるだろうという提案もありました。

また、くさや工場や塩工場など「地元産業」の工場見学の希望が複数出ていました。

三原山ツアーが、本格的山登りでも、ただの散策でもない、特殊なツアーなので、「火山ハイキング」という言葉が合うのではないかという意見が印象的でした。
「火山ハイキング」・・・いいですね!!

今回たくさんの意見をいただいて、たくさんの課題が見えてきました。
皆様の貴重なご意見に感謝しています。

やることいっぱいですが、一つずつ、今後の伊豆大島でのガイドツアーに生かしていきたいと思っています。

(かな)
コメント
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